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国際規制の合意形成に関する分析-食品安全をテーマに

研究課題

研究課題/領域番号 18730112
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 国際関係論
研究機関東京大学

研究代表者

松尾 真紀子  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 産学官連携研究員 (40422274)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード食品安全規制 / 国際規制の合意形成 / 遺伝子組換え(GM)食品 / コーデックス / リスク評価とリスク管理 / 合意形成 / 遺伝子組み換え食品 / 科学・技術と政治の相互作用 / リスクガバナンス
研究概要

本研究は、食品安全規制の相違に起因する紛争が国際問題化する中、GM食品の安全性をめぐる国際合意を事例として、食品安全規制をめぐる国際関係の特質を明らかにするとともに、国際的な合意形成のメカニズム・リスクガバナンスのあり方について分析した。
最終年度である本年度は、かかる問題意識に基づくこれまでの研究を、関係機関の実務家(OECD、FAO、コーデックス、欧州委員会、米国FDA(食品医薬品局)等)へのインタビューにより検証した。その成果については、以下のとおり、学会(社会技術論学会)にて発表するとともに論文にまとめた(近刊)。
GM食品の商品化とそれに伴う関係主体の多様化という環境条件の変化は、GM食品の安全性に関する国際政策システムの再編と変容をもたらした。この再編と変容のプロセスで重要な役割を果たしたのが、第1に「交渉の場(国際機関)」の特質・ルール(科学的議論の重要性、交渉の正当性を確保する要因(参加主体の包括性、協議実施機関のマンデート、透明性)の意義)、第2に、再編を促すアクター(特に議長国)の国際的なポジションと能力である。また、GM食品については総じて深刻な意見対立が存在すると思われているが、安全性に関する「科学的」議論(リスク評価のアプローチや手法のコアな部分)については科学者や規制当局者間の国際的なコンセンサスの形成が相対的に可能であり、調和が漸進的に進展していることが指摘できる。これに対して、いかにリスクを管理するのかという「政策的な」議論(リスク管理)については、社会的文化的経済的考慮に基づく国内規制の相違が存在し、それが国際的な合意を困難にしていることが明らかとなった。今後は、こうした「科学的」議論における国際合意の進展が、国家間の「政策的」な議論の調和に如何なる影響を及ぼすのかに留意して研究することを課題としたい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Impact of Regulatory Change on Trading Partners : Race to the bottom or convergence to the top?2007

    • 著者名/発表者名
      Matsuo Makiko
    • 雑誌名

      Proceedings, International Symposium on Food and Water Sustainability in China 2007, Jan 18 and 19, 2007 in Macau, China

      ページ: 174-182

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 遺伝子組換え食品の安全性をめぐる国際合意2007

    • 著者名/発表者名
      松尾真紀子
    • 学会等名
      科学技術社会論学会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2007-11-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 第7章 遺伝子組換え食品の安全性をめぐる国際合意のダイナミズム城山英明編『科学技術のポリティクス』(発行確定)2008

    • 著者名/発表者名
      松尾真紀子
    • 出版者
      東京大学出版
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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