研究課題/領域番号 |
18730118
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
上杉 勇司 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (20403610)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 平和活動 / 平和構築 / アフガニスタン / 東ティモール / 民主化 / 国連 / 国際平和活動 / 北大西洋条約機構 / PRT / DDR / 国連統合ミッション / 民軍関係 |
研究概要 |
本年度は国際平和活動の新しい役割について、理論的考察および事例研究をおこなった。とりわけ、近年の国際平和活動の現場において重要な課題として認識されている民軍関係に焦点をあてることにした。具体的な成果は適宜、雑誌論文、学会発表、図書の公刊を通じて公開してきた。以下に研究によって得られた知見を簡潔にまとめる。 ・『国際平和活動における民軍関係の課題』では、タイトルに示された研究テーマについて、これまでの講論の蓄積を振り返りつつ、既存の行動指針を整理した。特に2001年9月11日の米国同時多発テロ以降に新しい局面として現れた民軍関係の新展開について分析をおこなった。 ・『グローバル・ガヴァナンスと脆弱国家の再建一東ティモールにおけるガヴァナンス支援の考察』では、国際平和活動の主要な一局面であるガヴァナンス支援や民主化支援の実際と課題について、東ティモールの事例を題材にして分析をおこなった。 ・『国連統合ミッションにおける人道的ジレンマー国連平和活動における民軍関係の課題』では、国連平和活動の近年の重要な展開として挙げられる「統合化」に関して理論的な考察を加え、政治的な活動である平和活動と非政治的な活動に留まらなくてはならない人道活動の「統合化」を進めることで生じるジレンマを分析した。 ・『平和構築における民軍関係の指針-アフガニスタンDDRに見るPRTの役割』では、国連以外の平和活動の一例として、アフガニスタンの国際治安支援部隊を題材に、アフガニスタンにおける平和構築の問題を考察した。特に元兵士の武装解除・社会復帰の過程に着目し、その過程において国際平和活動はどのような役割を果たしたのかを分析した。 ・『国家建設における民軍関係』では、国家建設における国際平和活動の役割を分析するための分析枠組みを構築し、その枠組みを用いて、アフガニスタンにおける治安維持と復興支援の隙間を埋める取りみとして始まった「地方復興チーム」を詳細に分析した。
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