研究課題/領域番号 |
18730153
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
山口 昌樹 山形大学, 人文学部, 准教授 (10375313)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 国際金融 / 銀行業 / シンジケート・ローン / 資本移動 |
研究概要 |
本年度は分析視角を変えて国際シンシケート・ローンの供給構造を分析した。初年度はシンシケート規模;たついてその決定要因を分析し、アジア系銀行と欧米系銀行との行動の違いを明らかにした。本年度はスプレッドの決定行動に着目して地場銀行と外国銀行との競合関係を分析した。 .分析には産業組織論あ枠組みを援用した。スプレッドの決定に影響を与える要因は「情報の経済学」の視点から回帰モデルを用いて検証した。検証では分析対象国をインドに絞り、2003年から2007年上半期のミクロ・データを用いた。また市場構造については典型的な競争殿測定ではなく、地場銀行と外国銀行との競合関係に注目した。 実証結果は以下の通りであった。シ・ローンの供給構造は外国銀行がアレンジャーとして中心的な役割を果たしている構図がうかがえる。ただし、地場銀行と.外国銀行では貸出行動に違いがあり、異なった役割を担っている。外国銀行が手がける案件は信用力が高い企業が中心になっており、地場銀行が相対的にリスクの高い企業をカバーしている。比較分析や回帰分析で確認bされたグループ間での差異は市揚における棲み分け構造を示唆する。 また、地場銀行は外国銀行では難しい非代替的な資金を供給しているという点で市場における存在意義を発揮している。これは地場銀行が経済成長に必要な設備投資資金を信用力の劣る企業に供与していることからうかがえる。ただし、地場銀行の担う役割を評価することは難しい。リスクの高い信用供与が地場銀行のポートフォリオの劣化、不良債権の増加という帰結をもたらすのであれば、棲み分け構造の形成は金融システムに負荷をかけていることになる。
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