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近世における賃労働の総体的把握:労働史関係資料の収集・整理と公開

研究課題

研究課題/領域番号 18730233
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済史
研究機関奈良産業大学

研究代表者

武谷 嘉之  奈良産業大学, ビジネス学部, 准教授 (70341047)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード建築史 / 労働史 / 近世史 / 職人 / 労働時間 / 賃金 / 大工 / 普請
研究概要

19年度は引続き史料調査を続けるとともに、収集した史料等の整理作業を行った。近世労働関係史料のうち、比較的研究の蓄積がある建築職人関係に対象を絞り、キーワード等を付与して整理した。総コマ数としては2万を超える。原則として、幕府や、藩が公権力を背景として行った普請、作事については対象から省いた。主な史料としては鴻池家文書、三井文庫所蔵文書、鈴渓資料館所蔵文書、山口県文書館所蔵文書、加越能文庫所蔵文書、関西大学所蔵文書、各市史の史料等である。対象地域としては京・大坂を中心として東は名古屋から西は山口まで、時期的には17世紀から20世紀初頭のものまでとした。今後詳細に検討する予定であるが、一見しただけでも建築に従事している職人集団の内部構造が明らかになるような史料は極めて乏しい。
その中で鴻池家文書については以前に調査した史料も含め、かなり立ち入った分析が可能であり、近く論文の形で発表する予定である。また三井文庫所蔵文書については時系列的な研究が可能であり、これについては先行研究が存在するが、鴻池家の史料と照らし合せた結果、賃金等の比較が可能となり、京・大坂の大工賃銀について新たな知見が得られた。この点についてはデータベースの解説として公開する予定である。
なおこれらの史料をデータベース化する作業については現在のところ汎用性などを考慮してExcelで作成している。時期、地域、史料の概要等を掲載している。またいくつかのキーワードを付与して、検索の便を図った。将来的には画像などとともにデータベースソフトを利用してリレーショナルデータベースとする予定であるが、史料所蔵者との調整が完了していないものがあるため、当面画像の公開については見合わせている。べータ版を作成し、専門分野の研究者の意見を聴取した上で公開したい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 日本人の労働観 勤勉の始原と終焉(下)2008

    • 著者名/発表者名
      武谷嘉之
    • 雑誌名

      産業と経済 第22巻 第4号

      ページ: 241-250

    • NAID

      120005827906

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本人の労働観 勤勉の始原と終焉(上)2007

    • 著者名/発表者名
      武谷嘉之
    • 雑誌名

      産業と経済 第22巻 第2号

      ページ: 111-124

    • NAID

      120005827914

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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