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自動車産業におけるサプライチェーンのリスクシェアリングに関する戦略とマネジメント

研究課題

研究課題/領域番号 18730245
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関尾道大学

研究代表者

下野 由貴  尾道大学, 経済情報学部, 講師 (20379473)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード自動車部品取引 / サプライチェーンマネジメント / リスクシェアリング / 国際比較 / 価格調整 / 数量調整 / 取引契約 / 取引規範 / サプライチェーン・マネジメント / 自動車産業 / 企業間取引 / 変動対応力
研究概要

本班究の目的は,欧州自動車産業における自動車メーカー(アセンブラー)と自動車部品メーカー(サプライヤー)の取引関係に注目し,取引企業間の価格調整・数量調整の実態について明らかにすることであった。研究の背景として,取引当事者間における価格や数量の調整メカニズムが,サプライチェーンの変動対応カに影響を与えると考えると考えられるからであった。変動から生じる利益や損失の分配は,オペレ-ション活動を行っている現場レべルでは、取引企業間の価格調整と数量調整に具現化される。価格調整とは,取引開始時における部品の量産価格の決定方法や,量産開始後における毎年の価格改定の方法のことである。他方数量調整とは,アセンブラーがサプイヤーに発注する部品の数量の提示の仕方とその修正の方法である。
本研究では,現地の欧州系・米国系アセンブラーと比較しながら,欧州に進出している日系アセンブラーにおける調整メカニズムの特徴を明らかにした。具体的な調査として,2007年7月に,欧州に進出している日系アセンブラー,日系サプライヤーに対して,インタビュー調査を行った。調査の結果として,日系アセンブラーは,暗黙のルールとしての取引規範重視の調整を行い,取引の柔軟性を高めていた。欧州アセンブラーにも同様の特徴がみられた。しかし,日系アセンブラーは,個別の部品ごとの厳密性も高めることによって,柔軟性の持つデメリットである曖昧性を克服しようとしていた。これに対して,米国アセンブラーは,取引契約重視で,事前に取り決める事柄が,多いが,事後的な調整が乏しく,柔軟性もあまり高くないことが明らかとなった。このように,取引調整メカニズムが基礎を置く取引規範の差異が明らかにされ,その違いが,サプライチェーンの変動対応力に影響を与えていることが本研究の結論である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 欧州自動車産業のサプライチェーン・マネジメント2007

    • 著者名/発表者名
      下野 由貴
    • 雑誌名

      組織学会年次大会報告論集

      ページ: 139-145

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] サプライチェーンの変動対応力 : 欧州における日系自動車メーカーの事例研究2007

    • 著者名/発表者名
      下野 由貴
    • 雑誌名

      尾道大学経済情報論集 7巻1号

      ページ: 15-15

    • NAID

      110006459763

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] サプライチェーンのプロフィット・リスクシェアリング : 自動車部品取引における日欧比較2006

    • 著者名/発表者名
      下野 由貴
    • 雑誌名

      2006年度組織学会研究発表大会報告要旨集

      ページ: 4-4

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 欧州自動車産業のサプライチェーン・マネジメント2007

    • 著者名/発表者名
      下野 由貴
    • 学会等名
      組織学会年次大会
    • 発表場所
      九州大学
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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