研究課題
若手研究(B)
アスリート・キャリア発達段階モデルの競技引退期において、スポーツ選手は民間企業への就職および大学院などへの進学というトランジションを経験する。本研究では、大学卒業後も競技を継続した選手が、どのようなストレスと対峙しながらビジネス・キャリアへのトランジションを経験したのかについて検討を行った。とりわけ、大卒の元Vリーガー3名を事例として取り上げ、直接面接法による調査を行った。そして、セカンドキャリア獲得までの経緯と新たな役割の創造という観点から、PlannedHappenstanceTheory及び役割卒業理論の枠組みを用いて検討した。そして、経営学的な文脈においてビジネス・キャリアへの適応過程をストレスとの関連で解釈を行った。結論として、(1)正規社員として雇用されたスポーツ選手も競技引退後の職業に対するミスマッチが存在する、(2)キャリア・トランジションがPlannedHappenstanceTheoryのロジックに適合する選手は競技引退後のキャリア形成が順調である、ということが確認された。
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日本スポーツ心理学会第33回大会研究発表抄録集
ページ: 188-189
Proceedings IEA2006 Congress, Maastricht, Netherlands Elsevier (CD-ROM)
日本体育学会第57回大会予稿集
ページ: 119-119