研究課題/領域番号 |
18730301
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
坂口 順也 関西大学, 会計研究科, 准教授 (10364689)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 組織間関係 / 情報共有 / 統治構造 / 公式コントロール / 非公式コントロール / 構成要因 / 部品タイプ / 実証研究 / 組織間コストマネジメント / 組織間コントロール / 取引コスト / 信頼 / 交渉力 / 開発能力 |
研究概要 |
組織間管理会計において、組織間での情報共有は、重要な検討項目の一つとして位置づけられている。しかし、組織間における情報共有の実態については、とりわけ管理会計領域で十分に明らかにされてこなかったといえる。そこで本研究課題では、組織間での情報共有を促進するコントロール・システムや、コントロール・システムに影響を与える構成要因(規定要因)について、先行研究を参考に実証的に明らかにすることを、そめ研究目的として設定した。具体的には、先行研究を参考に組織間での情報共有に関わる研究を包括的にレビューして基本的なモデルを作成するとともに、こうしたモデルに基づいて組織間でのコントロール・システムと構成要因(規定要因)との関係性や、組織間での情報共有とコントロール・システムとの関係性を実証的に検討することである。 本研究課題に取り組んだ結果、組織間でのコントロール・システムと構成要因(規定要因)、情報共有との関係性は、調達する部品・資材のタイプによって異なることが実証的に明らかとなった。すなわち、調達する部品・資材のタイプによって構成要因(規定要因)、コントロール・システム、組織間での情報共有の程度が異なることや、調達する部品・資材のタイプによってそれぞれの関係性に差が見受けられることなどが明らかとなった。このことは、かつて「自製購入の意思決定」として取り扱われてきた組織間管理会計だけでなく、同様に[意思決定会計」に位置づけられる「設備投資の意思決定」にも有益な知見を提供するとともに、実務や教育の側面にも多くの示唆を与えるものと考えられる。 以上、本研究課題は研究期間内においてその研究目的を達成できたものと判断される。
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