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戦後日本における地域アイデンティティの再編と地域伝統芸能に関する歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18730329
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

武田 俊輔  滋賀県立大学, 人間文化学部, 講師 (10398365)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード民謡 / 民俗芸能 / 地域アイデンティティ / 文化財 / 観光 / 地域振興 / 民族芸能 / 戦後日本の地域社会 / 歴史社会学
研究概要

本研究課題では,戦後日本の地域社会における地域アイデンティティの再編成という問題について,地域社会における民謡や民俗芸能といった伝統芸能の変容とそれをとりまく文化的エージェントの関係性の分析を手掛かりとして明らかにすることを行った。戦後日本社会における地域アイデンティティの(再)編・地方新聞社・民謡及び民俗芸能研究者・商工会や青年会議所・保存会等)が取り結ぶ関係性とその変容を分析することを通じて,歴史社会学的に明らかにした。
戦前期の1930年代に始まり,昭和30年代に起こった民謡ブームから,1990年代以降の民俗行政のバックアップを得て,各地で伝統芸能を用いた地域活性化を図ろうとする動きまでを,主に滋賀県湖南・湖東各地といった滋賀県のフィールドに寄り添い,近年活発化している江州音頭の県単位でのイベント化や観光化,地域アイデンティティの構築といった状況から,その一方での狭い各地域(字レベルの)までにおける江州音頭の併存状況を中心に,芸能の変容や併存するそれぞれの芸能の違いを確認し,その変化や差異が発生した社会的要因や場の違い,人間関係や諸エージェント間のネットワークによって成立しているかについて明らかにすると共に,そうした芸能の併存状況が一方では意識的・無意識的な芸能の使い分けや,また他方でそれぞれの芸能集団相互の対立や違和と,それぞれのネットワーク間の社会関係との結びつきについて明らかにした。
こうした戦後における民謡・民俗芸能を手がかりとした地域社会のマクロ状況の変容に関する研究は希少であり,また現在にまで至る地域社会の戦後の社会変容を考える上で,極めて重要性の高いものであると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ナショナリズムに抗する「郷土」2008

    • 著者名/発表者名
      武田 俊輔
    • 雑誌名

      神奈川大学評論 59

      ページ: 83-92

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 世界音楽の本2008

    • 著者名/発表者名
      徳丸 吉彦・高橋 悠治・北中 正和・渡辺 裕編
    • 総ページ数
      548
    • 出版者
      岩波書店
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 世界音楽の本2007

    • 著者名/発表者名
      北中正和, 高橋悠治, 徳丸吉彦, 渡辺裕編著, 武田俊輔他共著
    • 総ページ数
      500
    • 出版者
      岩波書店
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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