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抑うつ者の自伝的記憶の想起にみられる感情表出とメタ感情との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 18730431
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関弘前大学

研究代表者

田上 恭子  弘前大学, 教育学部, 准教授 (80361004)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード抑うつ / 自伝的記憶 / メタ感情 / 感情
研究概要

本研究の目的は,抑うつ者の自伝的記憶の想起と感情及びメタ感情との関連性について明らかにすることであり,今年度の研究実績の概要は以下の通りである。
1.昨年度分析・学会発表を行った抑うつ者の自伝的記憶にみられる感情表出と気分状態との関連性に関する研究を論文としてまとめた(弘前大学大学院教育学研究科心理臨床相談室紀要第4号)。ネガティブ感情よりもポジティブ感情が重要な働きをすることが示唆された。
2.昨年度実施した自伝的記憶に関する調査データを分析し,自伝的記憶の機能に着目することの意義が示された(2007年第61回東北心理学会報告)。
3.語りにみられる自伝的記憶の特徴についての面接調査を分析し,全般的な特徴を示した(2007年日本心理学会第71回大会報告)。さらに今年度は抑うつ傾向者の特徴について分析を進め,抑うつと自伝的記憶に関する先行研究の知見を語り場面においても確認すると同時に,非抑うつ者とは異なり抑うつ傾向者は幼児期のエピソードについてより情緒性の高い想起を行う可能性があるという新たな示唆を得た(2008年日本心理学会第72回大会で報告予定)。
4.抑うつ者の自伝的記憶・気分・メタ気分の関連性を明らかにするための質問紙調査を計画し,大学生を対象に実施した。現在分析を進めているところであるが,抑うつ者の特徴的な想起のあり方が幾つか明らかになった(一部をInternational Congress of Psychology 2008で報告予定)。
以上,抑うつ者の自伝的記憶に関して感情の働きを中心に,新たな知見が得られたと考えられる。モデル構築及びメタ感情への介入の効果検証という2つの課題が残されたが,前者については今後も上記4.の分析を進めまとめたい。後者については4.の調査研究で得られたデータをメタ感情の働きの違いに着目した新たな分析で検討した上で介入実験を計画していきたい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 自伝的記憶と抑うつ,気分状態,感情表出の関連性2007

    • 著者名/発表者名
      田上 恭子
    • 雑誌名

      弘前大学大学院教育学研究科心理臨床相談室紀要 4

      ページ: 59-64

    • NAID

      40015972055

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 自伝的記憶の語りにみられる特徴について(1)-人生線の記述と語りにおいて想起されたエピソードに着目した探索的研究-2007

    • 著者名/発表者名
      田上 恭子
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東洋大学(東京)
    • 年月日
      2007-09-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 自伝的記憶の機能と想起内容との関係に関する探索的研究2007

    • 著者名/発表者名
      田上 恭子
    • 学会等名
      東北心理学会第61回大会
    • 発表場所
      岩手大学(岩手)
    • 年月日
      2007-09-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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