• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

「ストレス生成モデル」に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18730433
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関清泉女学院大学

研究代表者

黒田 祐二  清泉女学院大学, 人間学部, 講師 (10375454)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワードストレス / 抑うつ / 認知 / ストレス生成モデル / スキーマ
研究概要

本研究の目的は,Hammen(1991)により提唱された「ストレス生成モデル」(「抑うつ脆弱性をもつ者は,客観的なストレッサーを自ら引き起こしてしまう」とする仮説)を検討することと,この「従来型ストレス生成モデル」を拡張した「拡張型ストレス生成モデル」(「抑うつ脆弱性をもつ者は,客観的なストレッサーが存在しないところで,主観的にストレスを作り出してしまう」とする仮説)を検討することである。平成19年度の成果は以下の通りである。
従来型ストレス生成モデルの検討においては,ストレス生成要因として,対人コンピテンスに注目し,さらに,ネガティブなストレッサーだけでなくポジティブなストレッサーにも注目して,大学生を対象として質問紙調査を行った。その結果,対人関係で感情を制御できないとネガティブな対人出来事を経験しやすい傾向にあることと,非言語的コミュニケーションがうまくできたり関係づくりのスキルがあったりするとポジティブな対人出来事を経験しやすいことが示された(日本教育心理学会第50回大会と日本心理臨床学会第27回大会にて発表予定)。
拡張型ストレス生成モデルに関しては2つの研究を行った。第1に,現代において問題となっている社会人の職場・仕事ストレスを,拡張型モデルの観点から検討した。その結果,抑うつスキーマ(非合理的な信念)が主観的な仕事ストレスと関係していることが示された(日本心理学会第70回大会にて発表予定)。第2に,約2ヶ月の期間を設けた2時点(2007年11月,2008年1月)の縦断調査を大学生に行った。その結果,1回目の抑うつを統制しても,1回目の抑うつスキーマが2回目の主観的ストレスと関係することが示された。この結果は,1時点の調査の結果では判断できない因果関係を確認できる意義ある結果であり,現在,学会誌に論文投稿するための準備を進めている。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Stress-generative cognition: Depressogenic schema generates perceived negative stressors2007

    • 著者名/発表者名
      KURODA, Yuji
    • 学会等名
      Association for Psychological Science 19th Annual Convention
    • 発表場所
      Washington, DC
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 拡張型ストレス生成モデルの検討(1)-愛着スタイルと内的で主観的なストレスの生成-2007

    • 著者名/発表者名
      黒田祐二
    • 学会等名
      日本心理学会69回大会
    • 発表場所
      東洋大学(東京)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 拡張型ストレス生成モデルの検討(2)-抑うつスキーマに関する領域特異性の検討-2007

    • 著者名/発表者名
      黒田祐二
    • 学会等名
      日本教育心理学会49回大会
    • 発表場所
      文教大学(埼玉)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi