研究課題/領域番号 |
18730435
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
柳田 多美 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (10422619)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 死亡告知 / 援助者のメンタルヘルス / 遺族支援 / トラウマ / 周トラウマ期 / 急性悲嘆 / ストレス / 被害者援助 |
研究概要 |
本研究では、前年度に引き続き、突然の死亡が起きた際に医療者や警察官が行う遺族への告知の方法を研究することで、遺族の心理的混乱や告知による二次被害の減少を目指すと同時に、告知た関わる援助者のストレス軽減を目的とした。 1)既に実施した救命医療センターでの死亡告知実施の現状、研修ニーズ、精神健康に関する調査結果から、告知従事者・遺族の双方に望ましい「死亡告知手順」モデルを作成した 2)救命医療センターにおいて死亡告知に従事する医師に対して、半構造化面接によるインタビュー調査を実施し、特に死亡告知が困難な点、および告知を実施の困難を克服するために用いられる心理的方略などの概念を抽出した。その結果から、「死亡告知手順」モデルめ再検討を行った。 3)「死亡告知手順モデル」のさらなる修正を行うため、死亡告知を受ける可能性のある一船の人への質問紙によるアンケート調査を実施した。「死亡告知手順」モデルの評価を求めたところ、452名から回答を得た。1)・2)の調査では、死亡告知従事者が特に迷いを感じることに「見ず知らずの遺族への電話での死亡告知」があった。しかし、一般の人から得た回答では約7割が死亡告知を電話で受けることを肯定していた。 上記の調査結果を受けて、告知従事者の研修のための「死亡告知手順モデル」に修正を加えた。同モデルは学会発表を通じて告知従事者に呈示された。また、救命医療者向けの学会においては、死亡告知の手順と週末医療の問題を関連付けて、シンポジウムでの話題提供を行った。 また「死亡告知手順」モデルの対象を医療者だけでなく、学校関係者に拡大したものを作成し、その内容は、学校での死の問題を扱う著書め中で示した。
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