本研究の目的は、肢体不自由のある者を対象に、日常生活動作を中心とした日常生活の実態と身体運動発達や知覚レベル、知的水準、コミュニケーションレベルなどの関する要因との関係を明らかにすることにあった。そこで日常生活実態の評価方法の開発を行った後に、肢体不自由児への横断的な大規模調査と3名の肢体不自由児への追跡的な縦断的調査を行った。大規模調査からは、日常生活の実態(自立度)が、身体運動能力に加えて、コミュニケーションの表出力に影響を受けている結果を得た。また順団的調査からは肢体不自由のある児童の日常生活の変化について、詳細な記述データを得ることができた。
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