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バウム技法の体験様式についての探索的研究-描画過程の"揺らぎ"体験を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 18730450
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関成安造形大学

研究代表者

山川 裕樹  成安造形大学, 造形学部, 専任講師 (70367887)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,810千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード臨床心理学 / 心理検査 / バウム技法
研究概要

本研究は、バウム技法の主観的体験様式を、可能な限り言語化していこうとする試みである。描画過程は、そのプロセスが内的なものであるため、それを言語に落とすことが非常に困難である。そのプロセスを問うても「なんとなくそう思って」としか表現できない、無意識的な領分に属する体験となる。本研究は、その体験を、戸惑いや迷いが生じる際の"ゆらぎ"体験を通して明確にしようとする研究であった。
研究を進めるにつれて、"ゆらぎ"体験の言語化はあまりたやすいものではない事が明らかになった。そこで、バウム技法の体験様式を明らかにするために、描出されたバウム画をイメージで把握しその言語化を求めるという方法に着目し、描かれたバウム画に絵で返答を返すという「バウム返答法」の創案に至った。それが描き手の体験とパラレルであるかは今後の研究を待たねばなるまいが、バウム画の解釈を外在する基準に求めがちな原稿のバウム画解釈法に、別の視点からのアプローチがありえることを示唆するものであると思われる。この「バウム返答法」は、精神分析で云われる逆転移の活用にも似た、生身の人間の出会いであるからこそ必然的に引き起こされるわれわれのイメージの共揺れを俎上に乗せる、心理臨床の現場感覚に根ざした方法論の可能性を示すものであるだろう。

報告書

(4件)
  • 2008 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 学生相談室発信授業におけるイメージワークの試み2009

    • 著者名/発表者名
      山川裕樹
    • 雑誌名

      学生相談研究 第29巻第3号

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 基盤としての身体性にたちかえること2008

    • 著者名/発表者名
      山川裕樹
    • 雑誌名

      心理臨床学研究 第26巻第3号

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] バウムテストの連続施行体験から見えてくるもの2007

    • 著者名/発表者名
      山川裕樹
    • 雑誌名

      成安造形大学学術活動報告

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] 体験から気付く学びのあり方について2008

    • 著者名/発表者名
      山川裕樹
    • 学会等名
      日本学生相談学会第26回大会
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書 2008 研究成果報告書
  • [学会発表] バウム返答法の試み2008

    • 著者名/発表者名
      山川裕樹
    • 学会等名
      日本箱庭療法学会第22回大会
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書 2008 研究成果報告書
  • [学会発表] ヴィジョンと夢を語ること-他者に伝える営みとしての面接過程-2007

    • 著者名/発表者名
      山川裕樹
    • 学会等名
      日本箱庭療法学会第21回大会
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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