• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

自動車運転時における反応時間分布推定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18730467
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験心理学
研究機関九州大学

研究代表者

松木 裕二  九州大学, 大学システム情報科学研究所, 助教 (00315128)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード反応時間 / 開眼率 / ドライビングシミュレータ / 写角 / 衝突確率 / 安全運転 / 眼映像
研究概要

19年度に実施した研究の成果は以下の通りである.
1. 平成18年度の研究を元に,運転者の眼映像をリアルタイムで画像処理し,眼瞼の開き具合(開眼率と呼ぶ)を計測するシステムを開発した.この開発した開眼率測定装置を用いて,様々な覚醒状態での開眼率を夜の運転場面を模擬した環境下で計測した.また,この際,運転者の覚醒状態を客観的に調べるために,脳波計測も合わせて行った、その結果,開眼率の低下に伴って,運転者の反応時間が延長することが明らかになった.また,その反応時間の標準偏差も大きくなることが示された.一方,脳波の周波数分析結果と,運転者の反応時間との間には直接的な関係は見られなかった.これは,脳波の周波数分析による評価では,開眼率計測による評価よりも時間分解能が低いために起こったと考えられる.このことから,提案した開眼率を用いた反応時間推定は,非接触で計測できるという利点だけではなく,精度および時間分解能も高いことが明らかになった.
2. 開眼率および開眼度を計測する際のカメラの写角について検討した.運転時に運転者の頭部が動く範囲を, Driving Simulatorを用いて調べた.その結果,カメラの水平写角を5.23°(カメラと眼部までの距離を78cm,カメラの光軸と眼部の移動面とのなす角を60°とした場合)に設定することで,片眼の眼瞼裂を撮影範囲内で撮影できることが分かった.また,この撮影条件であれば,頭部を回転させる運動を行った場合や,一度降車し,再度乗車した場合でもカメラの撮影範囲内で眼瞼裂を撮影することが可能であることが明らかになった.
3. 自動車運転中に,自分の反応時間にどの程度の遅れが生じるのか,また,それがどの程度危険な状態なのかということを,リアルタイムで運転者に知らせるためのシステムを開発した.このシステムでは,車両の速度,車間距離,運転者の開眼率,個人特性などのデータに基づいて,運転席に設置したPDAの画面に現在の衝突確率(POC)を表示する.この装置をDriving Simulator上に設置し,その有効性を確認した.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 開眼率測定における撮影画角についての検討2007

    • 著者名/発表者名
      松木 裕二
    • 学会等名
      電気学会 医用・生体工学研究会
    • 発表場所
      福岡市,九州大学
    • 年月日
      2007-12-14
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 自動車運転中の覚醒状態と反応時間に関する基礎研究2007

    • 著者名/発表者名
      吉岡 隆宏
    • 学会等名
      電子情報通信学会ヒューマン情報処理研究会
    • 発表場所
      仙台市,東北大学
    • 年月日
      2007-12-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi