研究課題/領域番号 |
18730498
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
樋口 とみ子 京都教大, 教育学部, 講師 (80402981)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,112千円 (直接経費: 1,948千円、間接経費: 164千円)
2008年度: 712千円 (直接経費: 548千円、間接経費: 164千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 教育学 / リテラシー / 公教育 / 読み書き計算 / 公共性 / 作文教育 / 学力 |
研究概要 |
本研究は、公教育(とりわけ初等中等教育段階)において育成する学力のあり方について、「リテラシー」という概念に着目して考察することを目的としている。 本年度は、第一に、リテラシーのあり方を考える上で重要となる「公共性」概念について、とくにアメリカ合衆国での議論を踏まえて、理論的な検討を進めることをめざした。その際、批判的教育学の代表的論者でもあり、リテラシー教育に積極的な提言をしてきたH.A.ジルーやP.C.マクラーレンらを取り上げて、彼らの公共性に関する議論の論点について検討した。その結果、公共性議論の背景には、ラディカル・デモクラシーという社会像のあることが浮き彫りとなってきた。その上で、日本における近年の学力論議の検討を踏まえて、リテラシー論と学力論との相違点などについて考察を行なった。その成果は、「生きる力と学力」というタイトルの論文においてまとめている。また、あらたにポストコロニアル思想を展開する立場からリテラシー教育にも関わっているG.C.スピヴァクの主張についても、文献を収集し検討を進めてきた。 第二に、具体的な実践レベルでのリテラシーの指導方法を明らかにすることをめざした。なかでも本年度は、初等教育段階を対象とする作文教育と、初等中等教育段階を含めた算数・数学教育について検討を進めた。まず、近年のアメリ力合衆国において提起されている作文教育(プロセス・アプローチなど)に関する資料を集めるとともに、日本における作文教育の歴史的遺産についても検討を進めた。とりわけ、田宮輝夫・野名龍二らによって展開された作文教育をめぐる論点について分析した。その成果は、「田宮輝夫と作文教育」というタイトルの論文にまとめている。さらに、近年の算数・数学教育をめぐる動向についても文献資料を収集し、検討を進めた。 本年度は、ここまでの間、上記の二点を相互交流させて研究を行ってきた。
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