研究課題/領域番号 |
18730513
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 愛知江南短期大学 |
研究代表者 |
森 久佳 愛知江南短期大学, 現代幼児学科, 講師 (00413287)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 教育学 / デューイ実験学校 / カリキュラム・デザイン |
研究概要 |
本研究は、デューイ実験学校のカリキュラム・デザインに関する研究である。平成19年度の中心的な作業は、(1)平成18年度に引き続き、実験学校に直接的及び間接的に関連する文献や史資料を収集すること、(2)それらの史資料を用いながら、平成18年度より行ってきた研究活動を総括的に整理・検討し、その得た成果を学会発表や論文で発表すること、だった。 (1)の作業は、主として国内にて行った。まず、デューイ及びデューイ実験学校やカリキュラム論(カリキュラム・デザインやカリキュラム開発に関するものが中心)に関する著作・論文を収集した。また、今日的な課題も視野に入れるために、教育学やその諸領域(哲学や社会学など)に関する文献も入手し、重層的・横断的アプローチの導入も図った。 (2)に関しては、まず、デューイ実験学校のカリキュラム・デザイン、教育方法、教師の取り組みの特色に関して考察した内容を、日本カリキュラム学会、日本教育方法学会、日本デューイ学会にて、また、シカゴ時代におけるデューイのカリキュラム論の特色に関して考察した内容を、関西教育学会にて報告(口頭発表)した。 次に論文検討を行った。まず、実験学校の「理科」のカリキュラムが、子どもの成長時期に合わせて徐々に専門化し分化していく過程を明らかにした(『愛知江南短期大学紀要』)。また、実験学校の運営期にデューイ自身が展開していたカリキュラム論(「漸進的分化型カリキュラム」)の独自性を検討・考察し、それが「教科主義」を導く断片的・分団的な性質の克服とカリキュラムの統合を目指したものだったことを明らかにした(『関西教育学会年報』2008年6月公刊予定)。
|