• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

宇宙由来ニュートリノ観測用大型チェレンコフ光検出器の低温環境下における絶対較正

研究課題

研究課題/領域番号 18740131
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関千葉大学

研究代表者

間瀬 圭一  千葉大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (80400810)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード宇宙線 / 粒子線測定技術 / ニュートリノ / 光電子増倍管 / IceCube
研究概要

IceCube実験は南極氷河中に4,800本もの光電子増培管(PMT)を埋め、高エネルギーニュートリノからの信号を捕らえる非常にユニークな国際実験である。
本研究課題の具体的な目的はこのIceCubeで用いる10インチPMT並びに、それを氷中に埋めるために電源、電子回路と共に耐圧ガラスに収容したデジタル光モジュール(DOM)の絶対較正である。
平成19年度は昨年度完成した絶対較正システムを用いて3本のDOMを絶対較正し、南極に送り出した。これらのDOMは無事に氷中へと埋められ、現在稼働中である。また来シーズン用のPMT8本を絶対較正した。これらのPMTはアメリカでDOMへと組み立てられ、平成20年度再び千葉大学で絶対較正した後、南極へと送られる予定である。
平成18年度に測定されたPMTとDOMのデータを用いて、PMTとDOMの間にある耐圧ガラス、緩衝用のゲルによる光の伝搬の影響が調べられた。現在はこのガラスとゲルの影響はGeant4シミュレーションによる結果が用いられている。このシミュレーション結果を用いると中心付近の絶対感度は良く合うが、DOMの端では合わず、現シミュレーションがDOMの感度を系統的に14%高く見積もっていることが分かった。この結果は近くシミュレーションに組み込まれ、補正される予定である。また系統誤差を詳細に検討した。その結果、電源の揺らぎから来る系統誤差が最も効き、トータルで10%であり、目標とした絶対感度の精度を達成した。これらの測定、解析結果は現在論文にまとめているところである。
また、氷中に埋められた出力光量の分かっている較正された標準光源を用いて、南極氷河中での氷の性質が調べられた。この結果今まで46%あった観測とシミュレーションのずれを22%まで低減させることができた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] IceCube実験35 絶対較正された光検出器を用いた氷中での光の伝搬の研究22008

    • 著者名/発表者名
      稲場未南
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-03-24
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] IceCube実験31 絶対較正された光検出器を用いた氷中での光の伝搬の研究2007

    • 著者名/発表者名
      稲場未南
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      北海道
    • 年月日
      2007-09-24
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] The IceCube neutrino telescope2007

    • 著者名/発表者名
      間瀬圭一
    • 学会等名
      Double Beta Decay and Neutrinos
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-06-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi