弦の場の理論から探る弦理論の幾何構造

• 研究課題/領域番号: 18740152
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
• 研究機関: 奈良女子大学
• 研究代表者: 高橋 智彦 奈良女子大学, 理学部, 助教 (10324956)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 3,870千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 270千円); 2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円); 2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
• キーワード: 弦理論 / 弦の場の理論 / Dブレーン / タキオン凝縮 / 素粒子論 / 数理科学 / 超弦理論

研究概要

弦理論では、不安定なDブレーンが消滅するというタキオン凝縮と呼ばれる現象が知られており、この現象は弦の場の理論におけるタキオン真空解によって記述できると考えられている。このタキオン真空解について、解析的で厳密な考察と近似的な数値計算とによる研究を行った。本研究の成果として、ゲージ不変オーバーラップと名づけた不変量のタキオン真空解に対する振る舞いが明らかになった。また、様々な数値計算を行うことによって、タキオン真空解のゲージ変換に対する性質を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Numerical Evaluation of Gauge Invariants for a-gauge Solutions in Open String Field Theory (2009)
  • 著者名/発表者名: I. Kishimoto, T. Takahashi
  • 雑誌名: Prog. Theor. Phys. 121 ページ: 695-695
  • 査読あり
• [雑誌論文] Schnabl's Solution and Boundary States in Open String Field Theory (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Kawano, I. Kishimoto, T. Takahashi
  • 雑誌名: Phys. Lett. B669 ページ: 357-358
  • 査読あり
• [雑誌論文] Gauge Invariant Overlaps for Classical Solutions in Open String Field Theory (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Kawano, I. Kishimoto, T. Takahashi
  • 雑誌名: Nucl. Phys. B803 ページ: 135-165
  • 査読あり
• [雑誌論文] Level Truncation Analysis of Exact Solutions in Open String Field Theory (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Takahashi
  • 雑誌名: J. High Energy Phys. 0801 ページ: 1-1
  • 査読あり
• [雑誌論文] Schnabl's solution and boundary states in open string field theory (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Kawano, I. Kishimoto, T. Takahashi
  • 雑誌名: Physics Letters B669 ページ: 357-358
  • 査読あり
• [雑誌論文] Gauge invariant overlaps for classical solutions in open string field theory (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Kawano, I. Kishimoto, T. Takahashi
  • 雑誌名: Nuder Physics B803 ページ: 135-165
  • 査読あり
• [雑誌論文] Level Truncation Analysis of Exact Solutions in Open String Field Theory (2008)
  • 著者名/発表者名: Tomohiko Takahashi
  • 雑誌名: Journal of High Energy Physics 0801 ページ: 1-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] 重力と量子化の問題弦場と時空 (2007)
  • 著者名/発表者名: 高橋 智彦
  • 雑誌名: 数理科学 12月号 ページ: 26-31
• [学会発表] 浅野-加藤ゲージにおけるゲージ不変量の数値計算 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岸本功 高橋智彦
  • 学会等名: 日本物理学会
  • 発表場所: 山形大学小白川キャンパス
  • 年月日: 2008-09-23
• [学会発表] 浅野-加藤ゲージにおけるゲージ不変量の数値計算 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岸本功, 高橋智彦
  • 学会等名: 日本物理学会秋季大会
  • 発表場所: 山形大学小白川キャンパス
  • 年月日: 2008-09-23
• [学会発表] Schnabl解に対するあるゲージ不変量の計算 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川野輝彦 岸本功 九後汰一郎 高橋智彦
  • 学会等名: 日本物理学会
  • 発表場所: 近畿大学本部(東大阪)キャンパス
  • 年月日: 2008-03-26
• [学会発表] Schnabl解に対するあるゲージ不変量の計算 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川野輝彦, 岸本功, 九後汰一郎, 高橋智彦
  • 学会等名: 日本物理学会第63回年次大会
  • 発表場所: 近畿大学本部キャンパス
  • 年月日: 2008-03-26
• [学会発表] Level truncation analysis of exact solutions in open string field theory (2007)
  • 著者名/発表者名: 高橋智彦
  • 学会等名: 理研シンポジウム「弦の場の理論07」
  • 発表場所: 理研大河内ホール
  • 年月日: 2007-10-06
• [学会発表] レベル切断法による厳密なタキオン真空解の考察 (2007)
  • 著者名/発表者名: 高橋 智彦
  • 学会等名: 日本物理学会第62回年次大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2007-09-21
• [学会発表] レベル切断法による厳密なタキオン真空解の考察 (2007)
  • 著者名/発表者名: 高橋智彦
  • 学会等名: 日本物理学会
  • 発表場所: 北海道大学札幌キャンパス
  • 年月日: 2007-09-02
• [学会発表] Level truncation of pure gauge solutions in string field theory (2006)
  • 著者名/発表者名: 勝又郁枝 高橋智彦
  • 学会等名: Joint Meeting of Pacific Region Particle Physics Communities
  • 発表場所: ハワイ シェラトンワイキキホテル
  • 年月日: 2006-11-01
• [備考]
  • URL: http://asuka.phys.nara-wu.ac.jp/tomo