研究課題/領域番号 |
18740159
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
二瓶 武史 日本大学, 理工学部, 講師 (60339257)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 超対称性 / 暗黒物質 / 素粒子 / ニュートラリーノ / 暗黒エネルギー / ホログラフィック原理 / 宇宙年齢 / 宇宙線 |
研究概要 |
平成19年度は、初年度に引き続いて、暗黒物質と共に宇宙のエネルギーの主要な成分である暗黒エネルギーに関するホログラフィック模型と呼ばれるモデルを考察した。この模型は、ブラックホールに関連して提唱されたホログラフィック原理の考え方を発展させ、暗黒エネルギーの大きさを自然に説明しうる可能性があり、近年活発に研究されてきた。本研究では、暗黒エネルギーと暗黒物質の間に相互作用を導入した場合に、その影響を数値的に解析した。この際、超新星の明るさ、宇宙背景輻射の非等方性、銀河分布等に関する最新の観測結果を用いてパラメータに対するカイ2乗解析を行い、観測結果を最も良く再現するパラメーターの値を決定した。また、古い銀河の年齢の観測結果を宇宙年齢と比較することにより、ホログラフィック模型に対する制限を求めた。 さらに、ホログラフィック模型における暗黒エネルギーの導出を、宇宙項がある場合のブラックホール解を用いて行い、通常の解析とは異なる結果が得られることを示した。これらの研究成果をまとめた論文を執筆中であるが、発表は来年度になる見込みである。 平成20年2月に、名古屋大学にて本研究課題に関する成果発表を行った。発表は「超対称模型における暗黒物質」と題するレビュー講演で、ニュートラリーノ暗黒物質の残留エネルギー密度および直接検出実験に関する研究の現状について報告した。
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