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U(12)対称性に基づくバリオンと多体クォーク粒子の相対論的分光学の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18740160
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関明星大学

研究代表者

石田 宗之  明星大学, 理工学部, 准教授 (80366913)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードハドロン分光学 / U(12)表現 / カイラル対称性 / SU(6) / クォーク模型 / カイラル粒子 / N*(1535) / ハドロン物理 / バリオン / 多体クォーク粒子 / 共変性
研究概要

ハドロンの質量スペクトル分類の基本である非相対論的なSU(6)spin-flavor対称性を相対論的に拡張したU(12)群の表現によって、低エネルギー領域の軽クォーク・バリオン準位は分類できるとする仮説を検証するべく、研究を行った。U(12)表現では従来のSU(6)で分類される粒子に加えて、これとは性質の違う粒子(カイラル粒子)の存在が予言され、これらが従来の粒子とカイラル対称性の線形表現を構成する。非相対論的クォーク模型を拡張した前年までの検討の成功に基づき、相対論的共変なクォーク模型を用い、有効グルーオン交換ポテンシャルとUA(1)の破れを記述する('tHooft6体相互作用に対応する)有効相互作用を導入し、基底状態および励起状態の質量を予言し波動関数を構成した。基底状態のNucleon8重項とΔ10重項の質量と崩壊の性質を、従来の非相対論的クォーク模型の成功を崩さずに説明できることに加えて、新たにN(1440),Λ(1600),Σ(1660),Δ(1600)の光崩壊振幅とπ中間子崩壊幅の実験値が、これらを基底状態のカイラル粒子と考えることで説明できることが明らかになった。カイラルな状態は従来の8重項、10重項と混合するが、混合角は8重項で大きく、10重項で小さいことが分かった。一方これまで基底状態のカイラル粒子の候補と見做されてきた負パリティーのΛ(1405)はカイラル粒子ではなく、第一励起状態であり、その軽い質量は上記のUA(1)の破れの効果によるものと考えられる。U(12)表現の有効性をさらに検証するべく励起状態のN*(1535)の性質を検討した。N*(1535)は第一励起状態としては不自然に大きいηN崩壊幅を持ち、問題になっているがこの奇妙な性質は基底状態のカイラルな70次元表現との混合の効果によって説明できることが明らかになった。以上の成功を学会講演で報告した。U(12)表現を立証するには今後、QCDに基づくより深い考察が必要である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] U(12)分類形式でのN(1440), N*(1535)の性質2007

    • 著者名/発表者名
      石田 宗之
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-09-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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