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低温NMR用6GPa級高圧セルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18740206
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 物性Ⅱ
研究機関岡山大学

研究代表者

小手川 恒  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (30372684)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード高圧セル / 核磁気共鳴 / NMR / 低温
研究概要

本研究課題では小型・非磁性・大容量のNMR用高圧セルの開発を目的とした.従来用いられるピストンシリンダー型圧力セルは試料容積が100mm^3と大きいが,到達圧力が約3GPa程度と低い.より高圧用に設計されたインデンター型高圧セルは到達圧力が4.5GPaと高くなるが,試料容積が2mm^3と非常に小さい.そこで,インデンター型高圧セルの大型化のため改良を行った結果,現状で12mm^3の試料容積を持ち到達圧力が4.1GPa以上の高圧セルの開発に成功した.具体的には低荷重での圧力発生効率を上げるためインデンターのアンビル角を90度から60度に変更している.
この新型セルを希釈冷凍機に取り付け,重い電子系超伝導体CeCu_2Si_2の高圧下NQR測定を行った.大きな試料容積を反映して,従来のインデンター型圧カセルの使用時に比べて大幅なS/N比の向上が見られ,非常に質の高いデータを得ることに成功した.CeCu_2Si_2の高圧下超伝導の起源は従来の磁気揺らぎではなくCeの価数揺らぎであるとの理論的示唆があるが,本測定により高圧の超伝導状態がラインノードの超伝導ギャップを持つことが明らかになった.(K.Fujiwara et aL,論文投稿準備中)
今後,アンビル角の調整により更なる性能の向上も期待できる.また,従来のインデンター型高圧セルでのNMR/NQR測定は信号が小さいため,限られた試料でしか測定出来ずあまり汎用的では無かったが,新型セルを用いることによって多くの試料での3GPa以上でのNMR/NQR測定が可能になると期待できる.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高圧下におけるCeCu_2Si_2の核磁気緩和2008

    • 著者名/発表者名
      畑芳樹, 藤原賢二, 前田英一, 三好清貴, 竹内潤, 小手川恒, 小林達生, C. Geibel. F. StegliCh
    • 学会等名
      日本物理学会 第63回年次大会
    • 発表場所
      近畿大学
    • 年月日
      2008-03-23
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2020-05-15  

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