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完新世における海洋性氷河流域からの水・土砂流出量変動のモデリング

研究課題

研究課題/領域番号 18740287
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関北海道大学

研究代表者

松元 高峰  北海道大学, 大学院・理学研究院, 博士研究員 (20374209)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード氷河流域 / 河川流量 / 浮流土砂量 / 融解量 / 水文モデル / 完新世
研究概要

本研究課題に関するチリ・パタゴニア地域における現地調査を2007年5月と、10月の2度にわたって実施した。5月には北パタゴニア氷原エクスプロラドーレス氷河周辺において、2004年から測定を継続している気象・水文・土砂観測ステーションのメンテナンスとデータ回収を行なった。10月には、この地域最大の河川であるバケール川下流部Nadis地点に設置した、浮流土砂量モニタリングのための高濃度濁度計のメンテナンスとデータ回収、および浮流土砂のサンプリングを行なった。またエクスプロラドーレス氷河における観測ステーションのメンテナンスとデータ回収、および北パタゴニア氷原東側のLeones谷と、ステップ気候下にあるLaguna Chiguayに設置した雨量計のメンテナンスとデータ回収も併せて実施した。
一方、これまでの観測によって得られたデータを用いて、エクスプロラドーレス氷河流域の水・土砂流出モデルを構築した。従来の氷河流出モデルでは、氷河内の流出システムにおける水理特性の季節変化を、季節的雪線の位置に応じてモデルに与える形式をとるものがほとんどであった。しかし、雪線位置の変化がほとんどないエクスプロラドーレス氷河の水理特性変化を組み込むために、本研究では「氷河への水の供給量の履歴」をパラメータとするモデリングを試みた。その結果、このモデルにより2005/06水文年の流量変化を通年にわたってよく再現できることが明らかになった。また、大気大循環モデル(NCEP-NCAR再解析)の気温・降水量データに統計的ダウンスケーリングを施すことによって、実測気象データを用いずによい流量の推定値が得られることを確認し、大気大循環モデルデータが得られる過去約50年間について、エクスプロラドーレス氷河流域からの水・土砂流出量の変動を再現した。
このほか、「浮流土砂濃度の季節変化」や「氷河の表面熱収支に及ぼす天気パターンの影響」について解析を進め、パタゴニアの海洋性溢流氷河に特徴的な水文・気象特性とその変動に関する検討を進めている。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Hydrological modelling of a glacierized drainage basin under maritime climate in Chilean Patagonia2007

    • 著者名/発表者名
      Takane Matsumoto
    • 学会等名
      ICIH & IACS Workshop on "Glaciers in Watershed and Global Hydrology"
    • 発表場所
      Obergurgl(オーストリア)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Modelling reconstruction of water and sediment discharges from a glacier-covered drainage basin in Chilean Patagonia during recent 50 years2007

    • 著者名/発表者名
      Takane Matsumoto
    • 学会等名
      21st Century COE International Symposium on "The Origin and Evolution of Natural Diversity"
    • 発表場所
      北海道大学(札幌市)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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