研究概要 |
キャピラリー電気泳動-レーザー励起蛍光検出法(CE-LIF)による超微量金属イオンの検出法を開発した.金属イオン常時性および重金属イオン群は消光作用を有するため,これら金属イオンの直接蛍光検出はこれまでなされたことがなかったが,本研究で消光作用を抑制し発光する蛍光試薬を開発し,CE-LIF検出に成功した.さらにこのCE-LIF用蛍光プローブは種々の金属オンと解離不活性な錯体を形成するため,プローブを泳動液に添加する必要がなく,pptレベルの超高感度検出が可能である.プローブ錯体間の高度分離には,プローブ錯体の残余配位座を利用する動的三元錯体平衡を用いた.高分解能なだけではなく従来とは異なる分離選択性を発現させることに成功した.
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