研究課題/領域番号 |
18750096
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
小久保 尚 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 特別研究教員 (80397091)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | イオン液体 / アニオン重合 / 立体選択性 / PMMA |
研究概要 |
イオン液体は真空化においてもほとんど揮発しない液体である。禁水条件が非常に厳しいアニオン重合に反応溶媒としてイオン液体を用いることは、溶媒の乾燥が従来の有機溶媒の脱水に比べ簡便になる。また、イオンのみから成る媒体におけるイオン重合を行うと何が起きるか?という疑問に解決すべく、本研究ではイオン液体中におけるMMAのアニオン重合反応を検討した。 開始剤にはn-ブチルリチウム又はジフェニルヘキシルリチウムを用いた。イオン液体は1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム ヘキサフルオロリン酸を用いた。反応溶液をPMMAの貧溶媒であるメタノールに滴下することでPMMAを得た。得られたPMMAは、有機溶媒中で合成されたものに比べ、低収率、低開始剤効率であり、反応を制御する事が困難であった。これはイオン液体が固化するため比較的高温(0℃)で反応を行ったため副反応が制御できなかったことと、開始剤がイオン液体を攻撃してしまっていることによるものであると考えられる。 しかし得られたPMMAの立体選択性は高mm率であった。トルエンのような低誘電率溶媒中では反応末端が特殊な錯体構造を形成し、高mm率のPMMAが得られる。誘電率が高いと考えられているイオン液体中でも同様の構造を形成しているため、誘電率に関係なくisotactic-richなPMMAが得られたものと考えられた。
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