研究課題/領域番号 |
18750113
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能物質化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
津田 明彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (20359657)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 無機・有機複合体 / ポリロタキサン / モリブデンクラスター / レドックス / 円二色性 |
研究概要 |
MCとπ共役分子ワイヤーからなる新規な無機/有機ポリロタキサン 無機化合物である巨大環状ポリオキソモリブデン酸クラスター(MC)はレドックス活性であり、電子ドナーとしての性質をもつ非常にユニークな無機ホスト化合物であることがわかった。これまでの有機ホスト分子のほとんどが電気化学的あるいは光化学的に不活性な化合物であったのに対し、MCはその両性質を兼ね備えており、マテリアル科学への応用に対して非常に高いポテンシャルを持っている。MCを規則的に配向・集積化させることができれば、高い導電性や光応答性をもつマテリアルの開発につながると予想できる。このような背景から我々は、MCと分子ワイヤーからなるポリロタキサンの開発を行った。置換基に複数個のアミノ基を持つロッド状ポリマーとMCを混合すると、ポリロタキサンが形成することが明らかになった。透過型電子顕微鏡(TEM)や、吸収スペクトルや蛍光スペクトルなどの種々の分光分析を用いてその構造の同定を行った。ポリロタキサン構造の検証は、MCとポルフィリンの包接型複合体からのポルフィリンの追い出し実験によって明らかにした。さらにMCから追い出すことができないヘキサフェニルベンゼン誘導体を用いてリファレンス実験を行い、結果の妥当性を証明することに成功した。本研究成果はAngew. Chem. Int. Ed. 2008, 47, 2070-2073に掲載され、表紙でハイライトされな。
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