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フッ素化フラーレンを用いた機能性分子の合成と物性

研究課題

研究課題/領域番号 18750173
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機能材料・デバイス
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

伊藤 清太郎  理化学研究所, 和田超分科学研究室, 基礎科学特別研究員 (10415078)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードフッ素化フラーレン / カルバゾール / 超分子 / 構造化太陽電池 / CT
研究概要

Acceptor分子として優れるフラーレン(C_<60>)およびフッ素化フラーレン(C_<60>F_<36>)と電荷移動型分子(CT)を形成させるため、donor分子として環状カルバゾールオリゴマー(cyclic oligomer)の合成を行った。Cyclic oligomerはカルバゾール分子4つが3重結合を介して環状構造を形成しており、個々のカルバゾール分子には溶解度向上のためテトラデシル基が付加している。フラーレン(C_<60>,C_<60>F_<36>)と環状カルバゾール分子は、混合した場合その構造から交互に積層した構造をとることが予想される。よって光吸収によって発生・分離したキャリアが阻害されることなく電極から取り出せるようになり、高効率の構造化太陽電池の材料として利用できることが期待される。
昨年度までにcyclic oligomerの合成と精製に成功し、今年度はフラーレンとの積層によるCT形成を試みた。Cyclic oligomerとフラーレンの混合比を変えながらスピンコート・キャストによる膜作成を行った結果、cyclic oligomer単独では積層するが、フラーレンとは超分子構造を作らずCTとならないことがわかった。これは環構造のサイズがフラーレンを取り込むのに十分でないことと、CT形成よりも単独で積層するほうが安定であるためと考えられる(第56回高分子討論会にて報告)。今後はこれまでに得られた情報を元に、環状分子の太陽電池材料としての新しい利用法を見出していくことを計画している。具体的には、(1)従来から知られているポリビニルカルバゾール・フラーレンのCT膜にcyclic oligomerを加えることにより、キャリア輸送性能の向上を目指す。(2)cyclic oligomerのテトラデシル基とフラーレンを接続することにより、新しいタイプのCTの積層化を試みる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 環状カルバゾールとフッ素化フラーレンの混合における電子状態2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤清太郎
    • 学会等名
      第56回高分子討論会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2007-09-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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