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ホローコアフォトニック結晶ファイバ中での非線形光学効果による多色波長変換の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18760041
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用光学・量子光工学
研究機関九州大学

研究代表者

財津 慎一  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (60423521)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード誘導ラマン散乱 / 中空フォトニック結晶ファイバ- / 連続発振ラマンレーザー / 四光波混合 / 中空フォトニック結晶ファイバー
研究概要

平成19年度は、ホローコアフォトニック結晶ファイバーを用いた新規波長変換デバイスを実現するために、その基礎となる高フィネス共振器内でのラマン相互作用に関する研究を行った。これによって、新しい連続光波波長変換の手法を実現し、波長変換のみならず、分子変調を利用した新しい変調素子、モード同期パルス列発生装置への基礎を築いた。以下に得られた成果の概要を記述する。
1.ホローコアフォトニック結晶ファイバー中での連続光波と高フィネス共振器中での連続光波のラマン相互作用について、共通する物理過程について比較検討を行った。高フィネス共振器中でのラマン共鳴四光波混合を記述するモデルを構築した。
2.水素を充填した分散補償型高フィネス共振器に近赤外連続発振励起光を結合させた上で、Xeガスとの混合によって、共振器内分散を実質的にゼロに制御し、共振器内四光波混合過程の位相整合条件の飛躍的改善に成功した。その結果、従来法に対してアップコンバージョン効率を3桁以上向上させた。
3.この位相整合された状態を、共振器内分散は同一であるが圧力の異なる複数の条件において実現し、共振器内分散の制御が四光波混合の高効率化をもたらしていることを実証した。
4.励起光・1次ストークス光・2次ストークス光および1次反ストークス光の共振器透過パワーの共振器内蓄積パワーに対する依存性を測定し、1において構築したモデルに良く一致することを明らかにした。これにより、共振器内では、小信号領域を超えた領域で四光波混合が起こっていることが明らかになった。これは、連続光波領域では初めての成果である。
5.上述した、共振器内ラマン共鳴四光波混合をホローコアフォトニック結晶ファイバー中で実現するための、設計指針と条件を検討し、現状入手可能な光源による実現可能性を明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Phase-matched Raman resonant four-wave mixing in a dispersion-compensated high-finesse optical cavity2008

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichi, Zaitsu・Hirotomo, Izaki・Totaro, Imasaka
    • 雑誌名

      Physical Review Letters 100

      ページ: 73901-73901

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 多周波数連続ラマンレーザーにより発生させた17.6THz繰り返しバルス列の観測2008

    • 著者名/発表者名
      財津慎一、井崎博大、今坂藤太郎
    • 学会等名
      第55回応用物理学関連連合講演会
    • 発表場所
      日本大学船橋キャンバス
    • 年月日
      2008-03-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 水素分子を用いたラマン共鳴四光波混合による連続光波テラヘルツ変調2008

    • 著者名/発表者名
      財津慎一、井崎博大、今坂藤太郎
    • 学会等名
      レーザー学会学術講演会第28回年次大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2008-01-31
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 群速度分散補償共振器内での連続光励起四光波混合の観測2007

    • 著者名/発表者名
      財津慎一、井崎博大、今坂藤太郎
    • 学会等名
      第68回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      北海道工業大学
    • 年月日
      2007-09-06
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 群速度分散補償共振器内四光波混合による連続発振アンチストークス光の発生2007

    • 著者名/発表者名
      財津慎一、井崎博大、今坂藤太郎
    • 学会等名
      第68回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      北海道工業大学
    • 年月日
      2007-09-06
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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