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流動配向スペクトロスコピー法の開発と生体系分子集合体の動的物性研究

研究課題

研究課題/領域番号 18760055
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用物理学一般
研究機関東京電機大学

研究代表者

新井 真妃子 (細田 真妃子)  東京電機大学, 理工学部, 講師 (40366406)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード流動配向 / 流動複屈折 / 配向 / スペクトロスコピー
研究概要

流動場による分子あるいは分子集合体の配向・変形のダイナミクスを調べる手法として振動場流動複屈折法が有力である。我々はHz〜kHz域での測定が可能な四重極流動複屈折法を開発し、ひも状ミセルの配向緩和現象を観察した。ある種の界面活性剤分子は水溶液中で球状のミセルを形成するが、この水溶液中に塩を添加すると形状が球から棒一ひも状、と変化する。この形状は塩と界面活性剤分子の濃度比に依存する。今回はひもミセルを形成する典型的な界面活性剤について複屈折現象のスペクトル測定を行なった。試料はCTAB(セチトリメチルアンモニウム臭化物)にサリチル酸ナトリウムをモル比0.6で添加した水溶液を用いた。測定結果より、周波数の増加に伴って複屈折量が減少する緩和現象が観察された。従来の方法では球状ミセルにおいて複屈折は観察されないとされてきたが、今回の結果では球状ミセルの状態と言われている50℃においても弱いながら緩和スペクトルが現れていることが分かった。緩和メカニズムとしては、溶液中のひも状高分子のコンフォメーションが考えられるが、この結果がひもミセルの残存によるものか、あるいは球ミセルの変形によるものかは現在のところ不明であり今後さらに詳細な検討が必要である。今後は温度・添加塩濃度を挿引して、ミセル形状を変化させることにより緩和のメカニズムを調べる予定である。さらに、この測定法を用いて高分子電解水溶液における流動複屈折を観察した。試料はポリスチレンスルホン酸ナトリウム(分子量50万)である。この試料に塩を添加すると複屈折率が減少することが確認された。これはイオンの存在により分子同士の共同運動が阻害されるためと考えられ、超音波複屈折の結果とよく一致することが確かめられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Wideband measurement of shear induced birefringence by quadrupole method2006

    • 著者名/発表者名
      M.HOSODA, K.HORII, H.NOMURA, K.SAKAI
    • 雑誌名

      Review of Scientific Instruments 77

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 電界ピンセットによる液体表面の共鳴振動モード観察2007

    • 著者名/発表者名
      細田 真妃子
    • 学会等名
      第28回 超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2007-11-16
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 共鳴電界ピンセット法による微小液体表面の精密物性測定2007

    • 著者名/発表者名
      細田 真妃子
    • 学会等名
      第55回レオロジー討論会
    • 発表場所
      金沢大学(角間キャンパス)
    • 年月日
      2007-11-02
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 電界ピンセット法を用いた液体表面微小領域の共鳴振動観察2007

    • 著者名/発表者名
      細田 真妃子
    • 学会等名
      第52回 音波と物性討論会
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2007-10-26
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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