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運動準備電位を用いた動作精度の事前推定に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 18760197
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能機械学・機械システム
研究機関首都大学東京

研究代表者

鈴木 哲  首都大学東京, システムデザイン研究科, 助教 (50306502)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード人間工学 / 生体信号処理 / 運動準備電位 / ヒューマン・エラー / 推定
研究概要

運動関連電位(Movement-Related Cortical Potential:MRCP)は,随意運動が開始される前に脳内で現れ,一般に行動の準備・計画段階を反映しているとされている。一方,動作の基本的な構成要素である「到達運動」は,その動作過程に弾道運動と修正運動の2つの特性があることが一般に知られている。特に弾道運動はフィードフォワード運動であり,また動作精度や遂行時間に影響するとされることから,MRCPと一定の関係が成り立つことが推測される。そこで本研究では,MRCPと運動過程における弾道運動,並びに動作の帰結である動作精度・時間の3者の間の関係を調査することを目的とし,動作精度の事前推定が可能か検討した。
タッチパネル上のターゲットをタップするといった到達運動の実験を行い,その動作精度の平均値を境に精度の良い群(A群)とそうでない群(B群)の2群に分け,MRCPを比較した.その結果,FzにおいてA群とB群とではBP(Bereitschafts Potential)及びIS(Intermediate Slope)に特に大きな違いは見られないものの,NS'(Negative Slope)についてはA群の方がその勾配が急峻なことが明確に確認できた.Czにも同様の変化が現れ,このような傾向は正中線付近で被験者全員に認められた.一方,高速度カメラを用いて動作過程を弾道・修正運動の2つに分離してA,Bの2群を比較した結果,弾道運動には大きな差異は見られないものの,B群の方が若干の移動距離が大きくなる傾向が見られた.
以上より,MRCPと弾道運動,並びに動作の帰結である動作精度やその時間との間には関係性が認められた.NS'は随意運動に特異的な準備状態を反映しているとされることから,今後MRCPを観察することにより,動作過程やその精度を事前に推定できる可能性が高いと考えられる.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 随意運動の精度と運動準備電位の関係性の調査研究2007

    • 著者名/発表者名
      坂口 有亮・鈴木 哲・松井 岳巳
    • 学会等名
      日本人間工学関東支部会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2007-11-23
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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