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人の運動状態・意図を推定しながら最適に運動補助を行う人機械協調システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18760206
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能機械学・機械システム
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

中山 学之  名古屋工業大学, 工学研究科, 特任研究員 (80332344)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード人機械協調システム / 脳計算モデル / 適応制御 / モデル予測制御 / 安定解析 / ロボット制御 / カルマンフィルタ / 連続時間システム / 人-機械協調システム / 漸近安定性 / 拡張カルマンフィルタ / システム同定 / 出力フィードバック制御
研究概要

社会の高齢化にともない,看護士に代わって体の不自由な人の生活支援,運動補助を行うことのできる福祉ロボットに対する需要が高まっている.これらの人の運動を補助することを目的とするロボットでは,できる限り人に違和感を与えずに,目的の運動状態へ人を誘導することが求められる.そこで本研究課題では,このように患者に対して優しく運動アシストを行うことのできるロボットを構成すべく,人の意図する動作の変化にすばやく適応して,柔軟なアシスト動作を次々と生成することのできる人機械協調システムの構築を目指して研究を行った.まず18年度では,現在の時刻から一定時間さかのぼった運動データのみに基づいて,最小2乗誤差のフレームワークで人の意図する動作を推定するレシーディングホライズンパラメータ推定器と,その推定された人の運動状態に基いて最適なアシスト動作を逐次決定する最適制御系から構成される適応モデル予測制御を構成した,これにより,異なる人の運動状態に対して適応的に最適なアシスト動作を生成することのできる制御系を構成することができたが,本手法では,人のように素早く動作意図が変化する系に対しては対応することができず,推定器が不安定になるという欠点があった.そこで,19年度では,推定器の改良を行い,レシーディングホライズンカルマンビズイフィルタとモデル予測制御を結合させた,新しい適応モデル予測制御則を構成した.そして本提案制御則の安定性を理論的に解析するとともに,計算機シミュレーションによりその有効性を解析した.本手法では人の動作意図パラメータの時間変化の上限が与えられているならば,常にシステム全体の安定性を理論的に保証することができ,また外乱ノイズに対してロバストであるという大きな利点がある.そのため,本手法は実際の福祉の現場や生産ラインにおいても安定なアシスト動作を実現することができると十分期待される.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 遅延力フィードバックを用いた腱駆動型ロボットの生体模倣型起動追従制御2007

    • 著者名/発表者名
      中山学之, 山田篤史, 藤本英雄, 木村英紀
    • 雑誌名

      システム制御情報学会論文誌 20

      ページ: 387-395

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 反射とその適応的な抑制による腱駆動型ロボットの軌道追従制御2006

    • 著者名/発表者名
      中山学之, 施興鋼, 藤本英雄, 木村英紀
    • 雑誌名

      日本ロボット学会論文誌 24・5

      ページ: 654-662

    • NAID

      10018009541

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 腱駆動型ヒューマノイドロボットの適応バランス制御2006

    • 著者名/発表者名
      中山学之, 山田篤史, 藤本英雄, 木村英紀
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 42・11

      ページ: 1188-1197

    • NAID

      10018407867

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Stability Analysis of Output Feedback Receding Horizon Controller with Kalman-Bucy Filter Presentation2007

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Nakayama, Hideo Fujimoto
    • 学会等名
      46th IEEE International Conference on Decision and Control
    • 発表場所
      ニューオリンズ
    • 年月日
      2007-12-13
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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