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有機単分子層で保護されたシリコンナノ粒子の格子配列化と発光デバイスへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 18760237
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 電子・電気材料工学
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

佐藤 井一  兵庫県立大学, 大学院・物質理学研究科, 助教 (90326299)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードシリコン / ナノ粒子 / 単分散化 / ヒドロシリル化 / アクリル酸 / リナロール / オイゲノール / フォトルミネッセンス / ナノ材料 / 量子ドット / 超格子 / 量子閉じ込め / 自己集合 / 水溶性コロイド / 半導体クラスター
研究概要

ナノ粒子を格子状に配列させるためには,粒子サイズの均一化が特に重要である。Siナノ粒子の表面修飾分子としてアクリル酸の他に,リナロールやオイゲノールといった炭素二重結合を分子端に有する有機分子を4種類ほど試験的に使用してヒドロシリル化を行った。その結果,表面修飾子を変えることがSiナノ粒子の様々な粒径での単分散化に有効であることを見出した。具体的には,アクリル酸を使用した場合,Siナノ結晶の直径は1.5〜2.5nmのものが効率良く作製されるが,リナロールの場合は1.4nm,オイゲノールの場合は約1nmとなることを見出した。これらのナノ粒子を化学自己集合により,ミクロンサイズの3次元格子状に配列させる実験を進めてきた。しかしまだ論文発表できるほどの高品質の格子配列は得られていない。これは格子配列化の手法に問題があるわけではなく,得られる表面修飾Siナノ粒子の量が少ないことに原因がある。これまでに実験条件を調節しながら作製の規模を少しずつ拡張してきたが,現在,さらなる大規模化を進めている。上記の粒径におけるSiから得られるフォトルミネッセンス(PL)は,緑色から青色であった。これらのPLは室内照明下において肉眼で確認できる強度であり,表面修飾がPL強度を弱めるものでないことを確かめた。これは発光材料への応用にとって好ましい結果である。また,Siナノ粒子の表面酸化がPLに及ぼす影響を調べるべく,比較のためにゲルマニウム(Ge)ナノ粒子を用いた同様の実験を行った。その結果,Geナノ粒子は照射光の波長を変えることで,光酸化の進行を細かく調節できることを発見した。この発見は当初期待していなかったことであるが,サイズ制御の点で興味深い現象であり,今後,精力的に取り組むべき課題である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 有機分子終端シリコンナノ粒子の合成と可視領域発光2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤井一、木村啓作、Mark Swihart
    • 雑誌名

      表面 45

      ページ: 347-356

    • NAID

      40015690225

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 光る水溶性シリコンナノ粒子の合成2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤井一, 木村啓作
    • 雑誌名

      機能材料 27

      ページ: 48-52

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Controlling the behavior of silicon nanoclusters in suspensions2007

    • 著者名/発表者名
      Seiichi Sato
    • 学会等名
      Naiiomeeting-2007
    • 発表場所
      ミンスク(ベラルーシ)
    • 年月日
      2007-05-24
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] シリコンナノ粒子の性質と応用2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤井一(米澤徹編集)
    • 出版者
      フロンティア出版
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] Physics, Chemistry and Application of Nanostructures2007

    • 著者名/発表者名
      S.Sato, H.Yao, K.Kimura(Editors:V.E.Borisenko, S.V.Gaponenko, V.S.Gurin)
    • 出版者
      World Scientific
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考] 日本国際科学技術財団主催やさしい科学技術セミナー"ナノテクノロジーを支える新材料"の講師を務めた。講演日は平成19年12月19日

    • URL

      http://www.japanprize.jp/video/index.htm

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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