研究課題/領域番号 |
18760274
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
塩見 英久 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (00324822)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 独立成分分析 / ブラインドチャネル推定 / MIMO |
研究概要 |
本年度は、ブラインドMIMOチャネル推定の研究に必要な「MIMO実験システムの長距離化」と「独立成分分析によるMIMO受信加重推定プログラム」の開発に取り組んだ。まず、低雑音増幅器、帯域制限フィルタ、直交検波器を新規に開発した。開発したモジュールを用いてダイレクトコンバージョン受信機を構成し、通信実験を試みた。昨年の1 0 Cm程度の通信距離から、1m程度の通信距離へ拡張することができた。通信距離の拡張によって、MIMO通信予備実験が可能となった。任意のMIMO送信加重のもとで、独立成分分析により複数のチャネルを確保するごとが可能であることを確認した。さらに、独立成分分析をMIMO通信に適用した際の通信性能の変化についてシミュレーションにより検討した。その結果、従来の固有モード通信と比較して、チャネル推定誤差の増加に対する通信品質の劣化が少なくなることを確認した。以上の結果より、独立成分分析によりMIMO通信システムの性能を向上させることが可能であり、特に、チャネル推定誤差が過大な環境において良好に機能することを見出した。
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