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温度履歴を受ける高炉スラグコンクリートの微細ひび割れの制御方法

研究課題

研究課題/領域番号 18760332
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土木材料・施工・建設マネジメント
研究機関横浜国立大学

研究代表者

細田 暁  横浜国立大学, 大学院・ 環境情報研究院, 准教授 (50374153)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード高炉スラグ微粉末 / 高温履歴 / ひび割れ / 骨材 / 微細損傷 / 微視的温度応力 / 自己収縮 / 力学的特性 / 微細ひび割れ / 強度低下 / AE法
研究概要

高炉スラグ徴粉末を含むコンクリートが高温履歴を受けたときに、骨材周囲に生じる損傷によって、力学的特性に悪影響が生じることを実験的に示した。その原因は、骨材とセメントペーストの熱膨張係数の差(徴視的温度応力)、ペーストの自己収縮が骨材に拘束されること、が主なものである。力学的特性のうち、特に引張強度と弾性係数に悪影響が表れることが分かった。引張強度の低下は、構造物のひび割れ抵抗性の低下に直接結びつく。このような現象は、普通セメトン単体の場合にはほとんど見られず、高炉スラグを含む場合に顕著であることが分かった。
高炉セメントは我が国のセメントの約4分の1を占めており、CO2排出削減の観点からもその利用促進は国家の重要課題である。しかし、高炉セメントを用いた大型構造物で著しいひび割れが生じる事例が多く報告されてきており、その原因の一つが上記の骨材周囲の損傷であると考えている。
研究期間内に、膨張材の添加により、この損傷の制御の可能性を見出すことに取組んだ。膨張材を添加することにより、ペーストの自己収縮が低減される。また、硬化時の膨張を適切に拘束することにより、ペーストのひび割れ抵抗性が大幅に向上することを期待した。結果は、高炉セメントの場合に、膨張材を添加することでわずかに力学的特性が改善した。ただし、試験方法が一軸引張試験であり、引張強度の改善を確認する方法として最適でなかった可能性がある。研究期間終了後も、試験方法の改善を含め、検討を続ける。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2007 2006 その他

すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 高炉スラグ微粉末含有コンクリートの力学的特性に対する微視的温度応力の影響2007

    • 著者名/発表者名
      細田 暁
    • 雑誌名

      土木学会論文集E Vol.63,No.4

      ページ: 549-561

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高温履歴を受けた高炉スラグ微粉末含有コンクリートの引張性状2007

    • 著者名/発表者名
      藤源浩一
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 Vol.29,No.2

      ページ: 169-174

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 知られていない高炉スラグ微粉末を含むコンクリートのひび割れ発生要因-強度特性に影響する材料の熱膨張係数2007

    • 著者名/発表者名
      細田 暁
    • 雑誌名

      コンクリートテクノ Vol.26,No.5

      ページ: 66-70

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 骨材が高温履歴を受けた高炉スラグ微粉末含有コングリートの物性に及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      相澤健太
    • 雑誌名

      第61回セメント技術開会講演要旨 Vol.61

      ページ: 60-61

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 高温履歴を受けた高炉スラグ微粉末含有コンクリートの引張性状2007

    • 著者名/発表者名
      藤原浩一, 細田 暁, 相澤健太
    • 雑誌名

      コンクリート工学 年次論文集 29巻(発刊前)

    • NAID

      110009696991

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 骨材が高温履歴を受けた高炉スラグ微粉末含有コンクリートの影響2007

    • 著者名/発表者名
      相澤健太, 細田 暁, 藤原浩一
    • 雑誌名

      第61回セメント技術大会講演要旨 (発刊前)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 粗骨材の熱膨張係数が温度履歴を受けに高炉スラグ微粉末含有コンクリートの強度特性に与える影響2007

    • 著者名/発表者名
      細田 暁, 藤原浩一, 相澤健太, 青木千里
    • 雑誌名

      混和材料を使用したコンクリートの物性変化と性能評価に関するシンポジウム論文集

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 高炉スラグ微粉末含有コンクリートの微細損傷に及ぼす細骨材の影響2007

    • 著者名/発表者名
      細田 暁, 藤原浩一, 相澤健太
    • 雑誌名

      混和材料を使用したコンクリートの物性変化と性能評価に関するシンポジウム論文集

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 高温履歴を受けた高炉スラグ微粉末含有コンクリートの圧縮強度・弾性係数,Vol.28, No.1, pp.161-166, 20062006

    • 著者名/発表者名
      青木千里, 細田 暁, 藤原浩一
    • 雑誌名

      コンクリート工学 年次論文集 28巻,No.1

      ページ: 161-166

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 高温履歴を受ける高炉スラグ微粉末含有コンクリートの圧縮性状2006

    • 著者名/発表者名
      細田 暁, 青木千里, 藤原浩一
    • 雑誌名

      第60回セメント技術大会講演要旨

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 高炉スラグ微粉末含有コンクリートの力学的特性に対する微視的温度応力の影響

    • 著者名/発表者名
      細田 暁, 藤原浩一, 青木千里
    • 雑誌名

      土木学会論文集 (投稿中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 高温履歴を受けた高炉スラグ微粉末含有コンクリートの引張性状2007

    • 著者名/発表者名
      藤原浩一
    • 学会等名
      コンクリート工学年次大会
    • 発表場所
      仙台
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 骨材が高温履歴を受けた高炉スラグ微粉末含有コンクリートの物性に及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      細田 暁
    • 学会等名
      セメント技術大会
    • 発表場所
      東京
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.cvg.ynu.ac.jp/G5/research/research.html

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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