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人工リーフやサンドバイパス工法による複雑な漂砂移動機構の解明とその予測技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18760370
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水工水理学
研究機関東京大学

研究代表者

田島 芳満  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (20420242)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード海浜変形予測 / 流砂系 / 人工リーフ / サンドバイパス / 漂砂量 / 砕波 / 海浜循環流
研究概要

本研究室の有する振動流装置を用いて,底面に砂を敷き詰めた移動床条件に対する漂砂移動と底面粗度の計測を実施した.計測には底面設置型の電磁流速計を側面に設置することにより,底面付近の流速を計測し,さらに,振動流装置の両側に差圧計を設置することによって,底面粗度抵抗により増加する圧力勾配を計測した.得られた計測データを断面積分した一次元運動方程式に導入し,底面摩擦損失係数とそれに対応する底面の相当粗度を見積もった.これにより,特に底面に砂漣が形成されるような条件においては,砂漣の形状に依存する関数で底面粗度を向上させる必要があることが明らかとなった.また,流速が増大すると砂漣形状が滑らかになり,徐々にシートフロー条件における底面粗度条件へと移行する様子が,実験を通じて再現することができた.以上より,振動流装置に差圧計や流速計を導入することにより,任意の条件下における抵抗則が計測可能となることを示し,外力場と砂漣の状態,それによる底面粗度との関係を整理した.
ここで得られた知見を,静岡県浜名湖の今切口に適用させた数値解析を実施した.今切口では,潮汐に伴う流速と水位の時間変化,さらに,底面付近の濁度を計測したデータを所有していたため,このデータをモデルの検証に用いた.その結果,今切口における潮汐応答やそれに伴う漂砂移動,水路内に生じる非対称な流れ場や,それに伴う浜名湖内の局所的な土砂の堆積は,実際に現地で観測した砂漣による影響を考慮することによって,初めて説明することが可能であることが明らかとなった.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Local Sand Deposition due to Asymmetric Characteristics of Tidal Current Velocity Observed around Imagire-guchi Inlet2009

    • 著者名/発表者名
      Tajima, Y. and Sato, S.
    • 雑誌名

      Proceedings of International Conference on Coastal Engineering (in press)(印刷中掲載確定)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Characteristics and modeling of wave-induced current around submerged detached breakwaters2007

    • 著者名/発表者名
      Yoshimitsu Tajima, et al.
    • 雑誌名

      Proc.of Int.Conf.on Coastal Structures 2007 (採択済)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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