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河川水位情報と地形図情報を活用した汎用性に優れる分布型流出モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18760377
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水工水理学
研究機関徳島大学

研究代表者

田村 隆雄  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (40280466)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード分布型流出モデル / 汎用性 / 雨水流出 / 物質流出 / 土地利用 / 地質 / 珪酸 / 硝酸 / 分布型物質流出モデル / 森林流域 / 溶存イオン / 植生 / 洪水 / 渓流水質
研究概要

本研究は入手が容易な河川水位データや地形図データを元に,中小流域以上の河川流域に置いて,雨水流出や物質流出を容易に行うことのできる汎用的な分布型流出モデルを構築することが目的である.
平成19年度は,雨水流出については,一級河川吉野川上流域を対象にした流出解析を行い,森林斜面の保水能の評価などを行った.物質流出については,小雨年であったため使用に耐えうる洪水時の水質データを観測することができずモデル解析も行えなかったが,吉野川上流域の本流及び支流(例:貞光川,銅山川など)対象にした,平水時の詳細な水質観測を通して,土地利用状況や地質と水質特性(溶質濃度やヘキサダイヤグラムの形状特性)との関連性を検討し,物質流出を対象とした分布型流出モデル構築のための重要な知見の蓄積に努めた.成果をまとめると以下の通りである.
1.雨水流出を対象とした分布型流出モデルを吉野川上流域の洪水時水文データに適用して,小流域毎(1km^2〜25km^2)の保水能の評価を行うことができた.植生の異なる岩木川上流域の森林流域の保水能と比較したところ,スギ人工林である吉野川上流域の保水能とブナ天然林の岩木川上流域の保水能はほぼ等しいという知見を得た.
2.貞光川,銅山川,早明浦ダム上流の吉野川の3流域を対象にして,1流域当たり20箇所程度の詳細な平水時水質観測を行い,土地利用状況や地質と水質特性の関連性を検討した.その結果,珪酸は地質地形(崩壊地)及び土地利用(鉱山)の影響を強く受けること.硝酸は田畑や集落の近くで濃度が高いほか,上流での用水取水があるとその下流の濃度が高くなる傾向があることなどが分かった.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 吉野川池田ダム上流の森林流域の洪水低減機能に関する定量的評価2008

    • 著者名/発表者名
      田村隆雄
    • 雑誌名

      土木学会水工学論文集 52

      ページ: 379-384

    • NAID

      130004044042

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地質条件の異なる3つの山地森林流域の物質流出特性に関する調査研究2007

    • 著者名/発表者名
      田村隆雄
    • 雑誌名

      地下水技術 49(4)

      ページ: 21-29

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 引田湾に隣接する森林流域からの物質流出機構と流出負荷量2007

    • 著者名/発表者名
      田村隆雄
    • 雑誌名

      土木学会水工学論文集 51

      ページ: 6-6

    • NAID

      130003842379

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 物質流出タンクモデルを用いた流域条件の異なる3つの森林流域における物質流出機構の比較検討2007

    • 著者名/発表者名
      田村隆雄
    • 学会等名
      土木学会四国支部技術研究発表会
    • 発表場所
      香川大学工学部
    • 年月日
      2007-05-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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