研究課題/領域番号 |
18760408
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 埼玉県環境科学国際センター |
研究代表者 |
木持 謙 埼玉県環境科学国際センター, 水環境担当, 主任 (50415379)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | ゼオライト / 水生植物 / 生態工学 / 植栽浄化法 / 河川浄化 / 水質浄化 / 窒素除去 / 硝化 |
研究概要 |
水質汚濁の進行した河川・湖沼等を主な対象とし、高いアンモニア態窒素吸着能・窒素除去能をもつゼオライト含有セラミックスと有用植物を活用した複合型の水質浄化技術について開発した。 1.実汚濁河川における水質浄化試験 埼玉県内の綾瀬川への流入水路・支川に、幅60cm、深さ60cm、長さ10mの浄化水路を設置し、河川水をポンプにより流入させた。クリノプチロライト75%含有担体を充填し、ミクリを植栽した。 (1)都市下水路Aでは、T-Nが8-10mg/LでそのほとんどがNH_4-Nの上、DO不足(常に約2mg/L以下)が観察されたため、ばっ気を開始したところ、硝化能・窒素除去能ともに向上した。 (2)準用河川Bでは、平成18年度に引き続いてDOは常時約5mg/L以上観察され、10-20%程度の除去能が得られた。 (3)維持管理の面からは、汚泥貯留部分を設けたことにより、余剰汚泥の分離・引き抜きの作業性は向上した。さらに、土砂等を含むSSを最初沈殿槽等で十分に沈降分離させ、浄化反応槽への流入を溶存態成分のみにすることが重要であると考えられた。 (4)ミクリは、地下茎がマット状に発達しない等の理由から、刈り取り・間引き等の作業性はヨシに比較して優れており、水路等での使用ではより実用的であると考えられた。 2.農業集落排水処理施設における三次処理試験 埼玉県内の農業集落排水処理施設の放流水を原水として水質浄化試験を行った。クリノプチロライト75%含有担体を充填し、植栽は行わず、原水にNH_4-Nが5mg/Lとなるように添加した。 (1)NH_4-N添加の有無によらず、20%程度のT-N除去能が得られたが、ゼオライトの特性を効果的に発揮するためには、担体と汚水の接触効率の解析と改善等が必要と考えられた。 (2)維持管理の面からは、汚泥貯留部分を設けたことにより、余剰汚泥の分離・引き抜きの作業性は向上した。 (3)SEM観察により、担体に細菌様の物体の付着が観察された。
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