研究課題/領域番号 |
18760447
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
三宅 諭 岩手大学, 農学部, 講師 (60308260)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 街路景観 / ゆらぎ / カラー画像 / 定量評価 / 心理評価 |
研究概要 |
本研究は、色彩を含めた街路景観の定量化を図る手法を開発し、その有効性を検証することを目的としている。 H19年度は前年度の成果を受けて、街路シークエンス景観のカラー画像の定量化とゆらぎ値の算出、モノクロ画像とカラー画像のゆらぎ値の差異の検証、街路シーン景観と街路シークエンス景観のゆらぎ値の差異の検証を行った。本年度の研究成果は以下の通りである。 (1)2コマ/毎秒の画像を取り込み、前年度開発した方法と同様にしてゆらぎ値の算出が可能であることを検証した。しかし、シークエンス景観のゆらぎ値を求める揚合、各コマのゆらぎ値の平均とする場合と各コマのゆらぎ値のゆらぎ値とする場合では数値が大きく異なることも明らかとなった。どちらが適切か明らかにすることが今後の課題である。 (2)モノクロ画像とカラー画像のゆらぎ値を比較したところ、全体的にカラー画像のゆらぎ値の方が-1に近いこと、各画像のゆらぎ値の差が大きいこと、が明らかになった。モノクロ画像にすることで、カラー画像に比べて情報の制約と均質化が生じているといえる。したがって、ゆらぎを求める際には、カラー画像を用いることが望ましいことが明なになった。 (3)街路シーン景観と街路シークエンス景観のゆらぎ値の差を求めたところ、全体的にシークエンス景観のゆらぎ値の方が低い値となった。上記(1)に述べた通り、シークエンス景観のゆらぎ値算出に課題が残されているが、シーン景観の場合、無意識のうちに1/fゆらぎに近い場所を選択して撮影していることも考えられる。 (4)本研究で開発した手法を応用して、市民、観光客から親しまれている中津川の景観のゆらぎ値を求めたとところ、1/fと呼ばれる-1に近いことが明らかになった。つまり、好ましいとされる景観とゆらぎには関係性があることが伺えると共に、本研究で開発した手法が有用であるといえる。
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