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風景概念生成期の研究-東インド会社の交易都市スラトの英国人墓地の調査-

研究課題

研究課題/領域番号 18760482
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 建築史・意匠
研究機関首都大学東京

研究代表者

木下 央  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (70332939)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード英国 / バロック / インド / 貿易都市 / 霊廟
研究概要

17世紀後半,インド西岸の交易都市(スラト,バローダ等)には,主として東インド会社の交易活動に伴い西欧の建築文化が流入すると同時に,それらはムガール朝の建築様式と混じり合い,独特の発展を見た。特に,霊廟建築はその墓地のあり方(都市計画的にも,死生観という点でも)は,特徴的であり,商人達によって祖国にその文化が伝えられたと考えられる。本年度は,平成18年度にインド・デリーの国立公文書館付属考古学協会中央図書館及び,インド考古学協会ヴァドダラ支部において,これらの霊廟建築に関する図面資料の収集,またスラトの英国人墓地およびオランダ人墓地の現地調査によって得られた情報を元に分析を行った。また,18世紀初頭のロンドンにおいて複数の建築家によって提案された郊外型墓地との比較検討を行った。
これらの結果,インドにおける墓地及び霊廟建築(特にスラトのオランダ人墓地)と英国において提案された郊外型墓地との間に様式上の興味深い類似点が確認された。このことは本研究の主題でもある英国における風景概念の生成が18世紀初頭の埋葬文化,特に霊廟建築と墓地のあり方と強く結びついていることを考えると極めて興味深い事実であると言えよう。
本研究の期間内には,残念ながらインドにおける霊廟の所有者や建立年,設計者,また墓地の計画者といった事柄に関する,文献資料を十分に掘り起こすことができなかったため,インドにおける霊廟文化の英国への影響という点を実証的な観点から十分に検討するには至らなかった。今後の課題といえるだろう。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「風景概念」の形成期における非西欧圏文化の影響-サー・ジョン・ヴァンブラの建築作品とスラトにおける霊廟建築2006

    • 著者名/発表者名
      木下央, 小林克弘
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 F-2 分冊

      ページ: 735-736

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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