研究課題/領域番号 |
18760486
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 呉工業高等専門学校 |
研究代表者 |
冨田 英夫 呉工業高等専門学校, 建築学科, 講師 (80353316)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | モダニズム / ソ連 / 1930年代 / バウハウス / 近代建築 / ハンネス・マイヤー |
研究概要 |
本年度は主として、1.主要作品の分析、2.建築理論との比較対照と建築史における位置付け、3.研究成果の整理を行った。 1.主要作品の分析:本年度は(1)大規模建築と(2)都市計画について分析を行った。大規模建築として「ソビエト宮」設計競技案(1931年)をCG再表現により分析した結果、特に都市空間における心理効果に配慮し、設計では「テクノロジー」と「記念碑性」を効果的に使用していたことが明らかになった。都市計画として「大モスクワ拡張・再建」設計競技案(1931-32年)を分析した結果、マイヤーの企図した摩天楼のもつ社会主義都市における象徴性が明らかになり、都市における「心理効果」という特徴を介した社会主義リアリズムの都市建築との接点を見出した。 2.建築理論との比較対照と建築史における位置付け:分析した両作品に共通して、マイヤーのドイツ時代の特徴である「心理効果」の都市空間への展開が明らかになった。それらは、「ドイツ労働組合総連合連合学校」(1928-30年)の中央棟に見られる建築の社会組織における象徴性と同じ種類のものである。ソ連では赤の広場近くに配置された二本の摩天楼や単純で巨大な集会場という形で、モスクワの都市全体における象徴性を都市建築として提案した。 以上の分析結果をもとに、成果を日本建築学会中国支部研究発表会に発表した結果、同時代にソ連に渡った他のドイツ・モダニズムの建築家も、社会主義リアリズムの都市建築との関係において、マイヤーと似た状況があったことが明らかになり、1930年代初期ソ連でのマイヤーの活動を建築史上に位置づけ直す有用な視点を得た。 3.研究成果の整理 今後、上記の成果を査読付論文雑誌に投稿すると同時に、ドイツ・モダニズムの建築家達のソ連での状況との比較を行い、評価と課題を明確化していく。
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