研究概要 |
地球温暖化対策が喫緊の課題である昨今,マグネシウム合金は軽量化材料として大きな注目を集めている.本研究ではマグネシウム合金板のプレス成形時に問題となるスプリングバック(弾性回復による形状変化)について詳細な検討を行った.その結果,スプリングバックの低減には成形中に材料を加熱する方法が最も有効であることが明らかとなった.一方,理論的にスプリングバックを高精度に予測するには,温度変化に伴う弾性係数(ヤング率)の変化とともに結晶レベルの変形がスプリングバックに及ぼす影響を適切に考慮することが重要であることが明らかとなった.
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