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マウスの匂い識別ルールの解明と新規制御方策への応用検討

研究課題

研究課題/領域番号 18760595
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物機能・バイオプロセス
研究機関広島大学

研究代表者

滝口 昇  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 助教 (20304462)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードにおい識別機構 / アテンション / マウス / 行動解析 / 個体差 / プロセス制御 / ビデオイメージング
研究概要

本年度は、マウスのにおい識別ルールの解明をさらに進め、バイオプロセスへの適用をおこなうために、昨年度の結果をふまえた上で以下の内容を実施した。
(1)難易度の高い課題において見られる個体差を解析するために、Y字迷路に適用可能なビデオイメージング解析法を構築した。この方法により各種行動パラメータに基づいた個体差のクラスタ解析が可能となり、個体差とアテンションとの関係を検討する基盤を確立することが出来た。
(2)脳内の各部位における情報の伝達量が、学習によりどのように変容しているのかをMAPK(ERK1/2)のリン酸化を指標にDotBlqttingを用いて調べた。その結果、複合臭刺激に対してにおい情報の入ロである嗅球では情報伝達量が増大しているのに対し、嗅皮質に伝達される段階もしくは嗅皮質において不必要な情報が削減されていた。この結果は、嗅球から嗅皮質への情報の伝達過程においてアテンションが存在する事を示唆している。
(3)また、嗅球および嗅皮質前方部の活動についてより詳細に調べるため、神経可塑性関連遺伝子であるc-fosにより発現するタンパク質を免疫染色により解析した。単一におい物質に対する学習前後での嗅球糸球体の反応パターン変化を調べたところ、パターンの変化が単純な簡略化ではないことが明かとなった。
(4)におい識別情報処理系のモデル化と新規プロセス制御系構築のために、マウス嗅覚情報処理系の物理的構造に基づいたコンピュータモデルの検討をおこなった。まなにおい識別情報処理系の培養バイオプロセスへの適用のため、pH、温度、DO、撹拝速度をモニターする制御系への組み込みを試みた。
このようなデータの結果をふまえ、今後は、個体差について行動解析だけではなく、飼育環境やグループ内の順位等を手がかりに解析するとともに、アテンション形成との関連性についても解析していく。またにおい識別情報処理系の培養バイオプロセスへの適用についてさらに検討を進めたい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Performance of Mice in Discrimination of Liquor odors: Behavioral Evidence for Olfactory Attention2008

    • 著者名/発表者名
      Noboru Takiguchi
    • 雑誌名

      Chemical Senses Advance Access

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] The role of attention in mice olfactory response2007

    • 著者名/発表者名
      Noboru Takiguchi
    • 学会等名
      Asia-Pacific Biochemical Engineering Conference 2007
    • 発表場所
      台北・台湾
    • 年月日
      2007-11-04
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] マウスの嗅覚応答行動における注意の役割と形成部位に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      滝口 昇
    • 学会等名
      第59回日本生物工学会大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2007-09-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] におい情報処理機構とバイオプロセス制御2007

    • 著者名/発表者名
      滝口 昇
    • 学会等名
      化学工学会第39回秋季大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-09-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] マウスの嗅覚応答行動におけるアテンションの役割と形成部位に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      滝口 昇
    • 学会等名
      化学工学会第39回秋季大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-09-14
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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