研究概要 |
(1)シラミ,チャタテムシの詳細な高次系統関係を推定した(2)シラミとコナチャタテにおいて,塩基置換速度の加速,塩基含有量の変化,リボソームRNA二次構造の変化と言った特異的な進化現象が,互いに相関して起こっていることを明らかにした(3)シカハジラミのミトコンドリアゲノムが,複数の微小環から構成されていることを明らかにした(4)特異的な進化傾向によって,遺伝子情報のアライメントが困難となるが,このような領域の解析に広く使われている方法論である直接最適化法に重大な問題点が存在することを明らかにした(5)ジュズヒゲムシの特異的な分子進化傾向を明らかにするとともに,このことによって塩基配列データがこの昆虫の高次系統推定に当たって有用な情報をもたらさないことを明らかにした.
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