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放射光低エネルギーX線を用いた蛋白質結晶構造解析手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18770098
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 構造生物化学
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

山田 悠介  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教 (20391708)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード放射光 / 構造生物学 / 低エネルギーSAD法 / 放射線損傷 / X線結晶構造解析 / X線結晶学 / 位相決定 / 低エネルギーX線 / SAD法
研究概要

低エネルギー領域のX線を利用した蛋白質結晶の解析手法(低エネルギーSAD法)は、解析の困難な膜蛋白質や高等生物由来の蛋白質にも適用が可能な手法として期待されている。しかしながら、解析に用いる軽原子からの異常散乱シグナルが非常に微弱であることや、低エネルギー領域ではX線の吸収効果が増大しデータ精度を悪化させる要因となることから、回折実験ではシグナルの向上させとノイズを極力減らすよう格段の配慮が必要となる。本研究では、低エネルギーSAD法をより高度化、汎用化させることを目的として、放射光ビームラインを用いて精度の高いデータ収集を行うための実験手法の開発を行ってきた。
平成19年度は、複数の結晶からの回折データの足し合わせ、及び平均化を行うことで、データ精度を向上させ、正確な異常散乱シグナルを測定して解析の成功率を向上させることが出来ないかどうかについて検討を行った。その結果、2〜3個の結晶を平均化するとデータの質は悪化し、解析の成功率が下がるが、ある程度以上の数の結晶を用いることで、データの質が改善し、解析の成功率が上がることが分かった。この結果は回折データの足し合わせの有効性を示すだけでなく、微小な結晶のように放射線損傷の影響で単一の結晶から回折データセットを取得できないような試料に対しても、複数の結晶で精度の高い完全データセットを得ることが可能であることを示唆しており、大変有意義なものである。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] フォトンファクトリーにおける低エネルギー利用実験の実践と今後の展開2008

    • 著者名/発表者名
      山田 悠介
    • 学会等名
      第21回日本放射光学会年会 放射光科学合同シンポジウム
    • 発表場所
      立命館大学びわこ草津キャンパス
    • 年月日
      2008-01-14
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Recent developments for lower energy SAD phasing in the Photon Factory macromolecular crystallography beamline2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Yamada, N. Igarashi, N. Matsugaki, M. Hiraki, M. Kawasaki, R. Kato and S. Wakatsuki
    • 学会等名
      Second Asia-Oceania Forum for Synchrotron Radiation Research
    • 発表場所
      新竹(台湾)
    • 年月日
      2007-11-02
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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