研究課題/領域番号 |
18770156
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
比嘉 三代美 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 研究員 (20381105)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | RNA修飾 / snoRNA / 先天性角化不全症 / ディスケリン / 機能性RNA / ゼブラフィッシュ / リボソーム / リボソームRNA / フィブリラリン |
研究概要 |
RNA修飾は細菌からヒトまで普遍的に存在し、RNAの機能発現に必須であると考えられる。リボソームの構成成分であるリボソームRNAは、ヒトでは200箇所以上のヌクレオチドが修飾を受けているが、役割はほとんど分かっていない。これら修飾は機能性RNAのひとつであるsnoRNAとタンパク質群により特異的に行われている。本研究ではゼブラフィッシュを用いたノックダウン法によりRNA修飾を担う因子群(ディスケリン、フィブリラリン、snoRNA)の機能を阻害し、表現型の解析を行った。ディスケリンは、骨髄不全と色素沈着の異常を主症状とする先天性角化不全症の原因遺伝子としても知られている。 モルフォリノアンチセンスオリゴを受精卵へ注入することにより作製したディスケリンのノックダウン胚を、受精後48時間に、o-dianisidine染色液に浸し、ヘモグロビン染色を行った。コントロール胚と比べて、ノックダウン胚は全身において赤血球の減少が認められた。また、落射光を照射し、実体顕微鏡にて観察を行ったところ、色素細胞(黒色細胞、虹色細胞)の沈着異常が見られた。以上のことから、ディスケリンのノックダウン胚は、先天性角化不全症の疾患モデルとして有効であることを示した。 また、ホールマウントin situハイブリダイゼーションにより、snoRNAは特に頭部と尾部の先端領域で強い発現が見られた。snoRNAの生成を阻害した胚は、脳構造の形成異常を示すことから、snoRNAの発現が低下することで初期発生における脳形成に異常を及ぼしたことが考えられる。
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