研究課題/領域番号 |
18770158
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
齋藤 成昭 久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (30352123)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | チェックポイント / 動原体 / スピンドル / Bubl / Mad2 / Bub1 |
研究概要 |
複製された染色体DNAが次世代へと過不足なく均等に分配されるためには、M期において染色体と紡錘体が正しく結合しなければなりません。M期チェックポイントは、紡錘体と染色体の結合状態をモニターし、染色体分配の均等性を保障するメカニズムです。M期チェックポイントタンパク質Mad2は、紡錘体と正しく結合していない染色体のキネトコア上に集積します。本研究では「Mad2のキネトコア集積にBub1がどのように関与しているか」という点に焦点を絞り解析を進めます。本年度は、分裂酵母の微小管変異株を利用した生細胞顕微鏡観察により、1)紡錘体微小管と単極的(monopolar)にのみ結合したキネトコア上にもMad2が集積すること、2)その集積にはBub1が必要であること、ところが、3)紡錘体と全く結合していないキネトコアへのMad2集積にはBub1は必須でないこと、を明らかにしました。この結果は、Mad2のキネトコア集積が二つの異なる経路によりコントロールされており、かつ、その一方の経路においてBub1が必須であることを示唆しています。また、他の研究により、もう一方の経路にはDASH複合体が関与している可能性が示唆されました。そこで、Bub1とDASHの両者を欠く分裂酵母細胞を作成し、Mad2の局在を観察したところ、予想通り、Mad2のキネトコア局在が著しく阻害されることが明らかとなりました。本成果により、M期チェックポイントの分子機構の一端が解き明かされるものと考えています。現在、成果を取りまとめて公表する準備を進めています。
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