研究課題/領域番号 |
18770164
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (50396917)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | シグナル伝達 / 転写因子 / 核局在 / 核移行シグナル / 核外輸送 / Importin-7 |
研究概要 |
本研究代表者の所属する研究室では以前、Statファミリーの転写因子Stat3に結合してその活性化を制御する新規Zinc fingerタンパク質Eziを同定した。しかしながら、Stat3活性制御におけるEziの作用機序や、Ezi自身の持つ独自の生理機能についてはほとんど明らかとなっていなかった。そこで本研究課題では、Eziの生理機能と、その作用の分子基盤を解明することを目的として、種々の解析を行った。Eziは、細胞内で主に核に局在しているように見えるが、実際には核と細胞質の間をシャトルしている分子であった。Eziの各種変異体を用いた解析から、核移行および核外移行は、それぞれ異なる機能ドメインにより担われることが明らかとなった。さらに、Eziに結合するタンパク質をプロテオミクス法により探索した結果、核内輸送受容体ファミリーのImportin-7を候補分子として同定した。Importin-7は、Eziの核移行シグナルを含むZinc fingerドメインと物理的に会合することが免疫沈降法により確認され、また、siRNAを用いてImportin-7の発現を抑制する実験から、Eziの核移行にはImportin-7の機能が必須であることが明らかとなった。これらの結果から、Eziの細胞内での動態および局在を制御する分子メカニズムが明らかとなったと同時に、Eziがlmportin-7の新規の基質であることが示された。以上の成果については、当該年度の国内学会において発表を行うとともに、The Journal of Biological Chemistry誌にて公表した。
|