研究課題/領域番号 |
18770203
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
齋藤 大介 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (90403360)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 発生 / 形態形成 / 細胞移動 / 器官形成 / 副腎 / ニワトリ / マウス / 誘引 / 細胞分化 / 神経冠細胞 / 内分泌 |
研究概要 |
申請者は本研究計画において、器官形成過程の細胞移動の分子機構を解明するために、副腎形成をモデル器官と位置づけ、研究を行ってきた。副腎は発生中、中胚葉由来の副皮腎皮質に向かって神経冠細胞由来の副腎髄質の前駆細胞が移動し、会合することで形成されることが知られる興味深い器官である。これまでに、ニワトリ胚における分子的操作により異所的な副腎皮質の誘導に成功し、かつその異所皮質周辺に髄質様細胞が分布することを突き止めていた。そこで、申請者は本計画において2つの具体的な目標を掲げ、研究を行ってきた。第一の目標である「異所皮質周辺に分布する髄質細胞の由来を特定するむことについては、細胞系譜の解析を通じて、神経冠細胞に由来することを突き止めた。もう1つの目標である、「髄質を誘引する分子の同定」に関してはSDF-1とBMP4がその責任分子であることを、マウス、ニワトリを用いた解析系から明らかにした。これらの研究実績は「副腎形成において、皮質が髄質を誘引することを明らかにした」こと、かつ「その誘引の分子機構の一端を明らかにした」点において意義深い。また本研究結果は、ほとんど手つかずであった「生体内における細胞移動の分子機構」の一端を明らかにした点において重要な仕事である。本研究成果は当該年度の日本分子生物学会において発表を行い、また、当該研究結果の論文は現在作成しており、今年度中の掲載を目指している。
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