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転位活性を持つビフィズス菌挿入配列の単離と変異導入系の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18780050
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学
研究機関北海道大学

研究代表者

吹谷 智  北海道大学, 大学院・農学研究院, 助教 (10370157)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードビフィズス菌 / 挿入配列 / 転位 / 変異導入
研究概要

平成19年度はビフィズス菌からの挿入配列の単離および単離された挿入配列の詳細な解析を行った.
1.新規挿入配列様因子TLS16の解析
昨年度同定されたBifidobacterium longum BK28株由来の挿入配列様因子TLS16について塩基配列の解析および各種ビフィズス菌における保存性について解析を行った.TLS16は1.59kbpの挿入配列であり,その内部には転位に関与するタンパク質であるトランスポゼースをコードする単一の遺伝子が存在していた.アミノ酸レベルの相同性解析,および因子末端に存在する特徴的なステム・ループ構造などの特徴から,TLS16は挿入配列IS605ファミリーに属する因子と考えられた.またサザンハイブリダイゼーション解析により,TLS16はB.longum,B. breve,B.adolescentis,B.gallicumの基準株にそのホモログが保存されている事を明らかにした.
2.転位活性を持つ挿入配列様因子TLS143の解析
咋年度構築した転位因子のスクリーニング系を用いて,B.longum 105-A株を用いて転位活性を持つ因子を探索した.その結果,1.43kbpの長さの因子がスクリーニングベクターに挿入されていたため,本因子をTLS143と命名した.TLS143は末端に逆方向反復配列を持つ典型的なIS因子であり,その相同性からからIS3ファミリーに属する因子であると考えられた.1.と同様に各種ビフィズス菌における保存性を調べたところ,TLS16に比べて多くのビフィズス菌種壕存在する普遍性の高い因子であることが明らかになった.
ビフィズス菌の転位因子の研究はほとんど行われていなかったが,本研究により二つの因子が同定された.特に,TLS143は転位活性を持つことが証明されたビフィズス菌由来の初めての因子であり,今後更なる応用が期待される.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] ビフィズス菌からの転位能をもつ挿入配列の単離と同定2008

    • 著者名/発表者名
      小林諒子, 吹谷 智, 加納康正, 横田篤
    • 学会等名
      日本農芸化学会2008年度大会
    • 発表場所
      名城大学天白キャンパス(愛知県名古屋市)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] ランダム変異導入系構築に向けたビフィズス菌からのトランスポゾン様因子の同定と解析2007

    • 著者名/発表者名
      吹谷 智, 杉山智彦, 加納康正, 横田篤
    • 学会等名
      2007年度 日本生物工学会乳酸菌工学研究部会 講演会
    • 発表場所
      ホテルシャトレーゼ(北海道札幌市)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Identification and characterization of a transposon-like sequence in a cryptic plasmid from Bifidobacterium longum2007

    • 著者名/発表者名
      Satoru Fukiya, Tomohiko Sugiyama, Yasunobu Kano and Atsushi Yokota
    • 学会等名
      2nd International Symposium on Propionibacteria and Bifidobacteria
    • 発表場所
      Wadahl mountain hotel (Wadahl, Norway)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] ビフィズス菌Bifidobacterium longum内在性プラスミドからの挿入配列の同定と塩基配列解析2007

    • 著者名/発表者名
      吹谷 智, 杉山智彦, 加納康正, 横田篤
    • 学会等名
      日本乳酸菌学会2007年度大会
    • 発表場所
      麻布大学百周年記念ホール(神奈川県淵野辺市)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Bifidobacterium longum内在性プラスミドからの挿入配列の同定と塩基配列解析2007

    • 著者名/発表者名
      吹谷 智, 杉山智彦, 加納康正, 横田篤
    • 学会等名
      第59回日本生物工学会大会(2007)
    • 発表場所
      広島大学東広島キャンパス(広島県東広島市)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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