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バクテリオファージを介した高頻度・広宿主域遺伝子伝播

研究課題

研究課題/領域番号 18780055
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学
研究機関大谷女子大学 (2007)
大阪大学 (2006)

研究代表者

見坂 武彦  大阪大谷大学, 薬学部, 講師 (80397661)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード遺伝子伝播 / ファージ / 水環境 / 細胞内遺伝子増幅 / 形質導入
研究概要

ファージは,海洋,淡水,土壌等あらゆる環境に豊富に存在し,細菌間の遺伝子伝播のベクターとしての役割を担っている.自然環境中の細菌の90%以上は,通常の培養法では検出が困難であることから,外来遺伝子を獲得しても培養法では検出が困難である.本研究では,独自に開発した細胞内遺伝子増幅法を用いて,DNAそのものを標的として,ファージを介した遺伝子伝播を高精度に捉えることを試みた.その結果,以下の成果が得られた.
1)標準株を受容菌として,Pl,T4および環境分離ファージを介した遺伝子伝播の頻度を求めたところ,培養法に比べ1,000倍以上高い頻度で供与菌のもつ指標遺伝子のDNAが,ファージの宿主以外の細菌に移行することがわかった.
2)淡水試料中の細菌群集を受容菌として,ファージを介した指標遺伝子の伝播頻度を求めたところ,従来考えられている以上に高い頻度で,DNAが細菌に移行することがわかった.
3)rRNAを標的としたFISH法を用いて,指標遺伝子が移行した細菌種を検討したところ,淡水試料中のファージの宿主以外の細菌にもDNAが移行することを確認した.
4)移行した遺伝子の消長を検討したところ,受容菌の増殖にともなって,移行した遺伝子の大部分が保持されないことがわかった.
以上のように,DNAのレベルでは高頻度にかつ幅広い細菌に遺伝子が移行するものの,菌体内に保持される頻度は低いことがわかり,細菌の環境適応,多様性を考える上で重要な知見が得られた.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] High frequency phage-mediated gene transfer among Escherichia coli, determined at the single cell level2007

    • 著者名/発表者名
      Takehiko Kenzaka
    • 雑誌名

      Applied and Environmental Microbiology 73

      ページ: 3291-3299

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] High-frequency phage-mediated gene transfer among Enterobacteriaceae, determined at the single-cell level2007

    • 著者名/発表者名
      Takehiko Kenzaka
    • 学会等名
      Society for Molecular Biology and Evolution 2007 Annual Meeting
    • 発表場所
      Dalhousie University(Halifax, Canada)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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