研究課題/領域番号 |
18780069
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊原 さよ子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (80292788)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 細胞骨格 / 細胞膜 / アクチン |
研究概要 |
細胞は刺激を受けた際"ラッフリング"という細胞膜辺縁部が波状に動く現象を呈する。この現象は細胞膜と細胞骨格による協調的なはたらきの一例としてとらえることもできるが、その分子機構は明らかとなっていない。SWAP-70はこの"ラッフリング"に必要であることが示されているため、細胞膜と細胞骨格のなかだちとしての役割を果たしていることが予想される。本研究はその具体的な機構を解明することを目的としており、本年度は主として、細胞膜の動きに関わりがあるとされる分子とSWAP-70との結合の可能性について検討をおこなった。いくつかの候補分子についてflagタグ付き融合タンパク質として細胞に発現させ、抗SWAP-70抗体による免疫沈降により結合の可能性について検討した。その結果、unconventional myosinの一種とSWAP-70との共沈が検出された。また、細胞を刺激した際に、ラッフリング部位において両者の共局在が観察された。これまでの研究からSWAP-70はそのC末端にアクチン結合部位をもつことが明らかとなっているが、myosinとの共沈および共局在はアクチン結合部位を欠失したSWAP-70の変異体を用いた場合でも観察されたことから、SWAP-70はアクチンとは独立にmyosinと結合している可能性が高いと考えられる。これまでにunconventional myosinは膜の動き、形態変化に関与しているとの報告もあることから、両者の結合がSWAP-70の役割に重要な意義を持つ可能性が考えられる。
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